2017年11月04日

40代のキャリアデザイン研修2017

3連休の中日です。
今週は寝不足気味ではあるが、楽しい出会いも多く充実しておりました。
その山陰出張を振り返ります。

【10月30日(月) 前泊】

昨年は夜遅くチェックインした水明荘ですが、今回は夕食を予約して入りました。
機内でスマホの設定をしていたのですが、誤まってロックを設定したようで、
チェックイン後あわてて復旧させる。
一息つき野次さん喜多さんに『今回は残念ながら会えません』とメールを送ったところ、
10分位してフロントから『喜多さんがお見えですので、替わります』と電話が入る。
急遽出張になり、ホテル近くで仕事を終えて帰ろうとした瞬間にメールが届いたとか。
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2ヶ月前に3人で鳥取で会食しているのですが、思わぬ出会いが嬉しかったです。

10年前に宿泊した時、料理が美味しい印象があったのですが、
パワフル夕食は凄かったですよ〜(笑)。
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【10月31日(火) 1日目】

台風の影響なのか、前夜も当日の朝も残念ながら露天風呂には入れませんでした。
散歩しながら駅に向かう途中、やはり東郷湖は撮影しておきたかった。
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さて、某市役所40代キャリアデザイン研修は、33名(女性10名)。
職歴ありが12名、技術専門職が8名。
本年度異動者6名、過去に異動が無い人は2名でした。
直属の部下や後輩が居るメンバーが5名です。
今年も、開始前から会場内は比較的賑やかです(笑)。

朝一番4つの質問ですが、
”走っている”は12名、
”任されている”は27名、
”視野を広げている”は3名、
”仕事が充実している”は2名。
”任されている”が82%というのは記憶にないほど高いが、
逆に”充実している”が6%というバランスは、
私のこれまでの認識を覆すものでした。
昨年は震災直前で、今年は震災からほぼ1年経過しているので、影響しているのか…。
それでも、私の解説を聴いてくれる姿勢が強いので、期待が高まります。

研修を楽しみにしてきた』メンバーも、
主体性とは?』に応えてくれたメンバーも居ませんでした。

”ガラスのコップの使いみち”では、
 15個以上を目指したメンバーは4名居て、実績をあげたメンバーも4名居ました。
 目標を達成できたメンバーが39.4%(13名)と、やや低調。
 頭がかたくなっているのか、疲れているのか・・・。

■“歴史と体験の共有化”は、昼休みを挟んで75分にセットしました。
 90分にしようかとも思ったが、後の行程を考えて思いとどまりました(笑)。
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 午後からも自主的に情報交換を始めてくれます。
 5人組と6人組が半々ですが、5人組の方が後半になって焦りまくる…(笑)。
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 互いの歴史や体験を共有化することで、人が頑張れる(頑張れない)要因や、
 どの様な経験を通じて成長・自律していくのか、体験的に学ぶことが出来ます。
 何より、情報交換を終えた後、グループ内の親密度がグーンと高まっていきます。
 話したいかどうかはともかく、自分や仕事や職場のことを知って欲しいはずだから、
 職場でも他者の話を一生懸命聴いてあげようと伝えます。
 その上で、テーマを絞ってまとめのメッセージを送りましたが、
 情報交換で生々しい体験を共有化したのか、思いのほか集中して聴いてくれました。

■”将来像を描く”意味について、事例を紹介した後、
 ”働く意味(自分が何を実現したいのか)”を整理します。
 まず、働く目的の%を1分間で仮説を立て、2分間グループ内で共有化します。
 それぞれ価値観は違うという前提で進めているのですが、確かに違います(笑)。
 『勿体無いのは、たまたま役所に入り職場に配属になり、なんとなく仕事すること!
 と刺激を与えた後は、個人ワーク25分弱、グループ内で10分間情報交換です。
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 働く意味を整理(文章化)して再度見直すと、割合が微妙に変わったりします。
 変えることが主題ではないが、感覚的に捉えることと文章化の違いもあります。
 
 最後に、”30才のパパ”の事例を紹介し、”ありがとう”の重要性を伝えました。

■初日の最終コーナーは、能力や財産の棚卸しです。
 まず、能力に関する問題提起(事務屋の存在意義、汎用能力)をして各論に入ります。
 ”財産目録づくり”は、事例を紹介して刺激を与えた後、
 ”カンニング大歓迎”の個人ワークに25分間取り組みます。
 拡散思考15分で財産目録をラベル化し、
 収束思考10分でラベルをシートに貼って分類します。
 今年も、あるグループを中心に、最初から最後まで誰かが声を出し笑っておりました。
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 情報交換(プチ自慢大会)は、迷った末に、他流試合にしました。
 2日間同じメンバーだとマンネリも生じるし、
 それ以上に多少なりとも庁内の視野を広げて欲しいと思ったからです。
 全て3人チームなので、45分間を目処に自主運営に任せました。
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 ほぼ同年代ですが、職場や職種の違い、個人差で仕事の進め方も違ってきます。
 互いのラベルを増やし、一部深堀をし、ラベルの位置を(高めに)貼り替えながら、
 ワイワイガヤガヤ賑やかに楽しんでくれたと思います。

研修終了後、オフ会の幹事様&送迎役のMさんを待ちながら確認した感想ラベル、
思いのほか前向きに受け止めているのでホッとしました。
研修中は楽しそうに取り組んでいるが、朝一番手あげの状態が微妙だったので、
一抹の不安もありました。
もちろん、モヤモヤ状態もあるのですが、それでも2日目に期待してくれています(笑)。


【11月1日(水) 2日目】

朝、駅から会場まで向かう手段が、UD(ユニバーサルデザイン)タクシーだったので、
ドライバーのTさんとひたすらその話をする(笑)。
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介護タクシーとは装備が違うので、人力が必要な部分があり、女性には辛いらしいが、
小型料金で、夫婦で気軽に外出できるので、行動範囲が広がりありがたいです。
というお客様の声に癒されるとのこと。
これも働く意味ですね。
   
朝一番、5分間のフリートークは止めて、
前日の情報交換が他流試合だったので、グループ内で15分ほど成果発表をする。
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この15分が後で重くのしかかるのですが、
マイナスがあれば、それ以上にプラスもあると思っております(笑)。

■感想ラベルの共有化は、極力事例を減らし短縮化して、
 全員分の感想ラベルを読み上げ、コメントを返しました。
 前年は、24名分に絞ったのですが、今回の方が私らしい。
 もやもや状態はあるものの、前向きに受け止める内容が多いのですが、
 長文の感想もあり深い内容もあるので、一人ひとりに寄り添っていると、
 結局10分の休憩を挟んで80分間語っておりました。
 他社では、これだけ長引くと緊張感も溶けがちですが、
 今回のメンバーは集中して聴いてくれたと思います。

■魅力的で具体的な将来像を描く為の要素は、最低3つあります。
  Will:自分が何を実現したいのか(長期的視点で) ⇒ 働く意味
  Can :自分に何が出来るのか            ⇒ 能力や専門性(財産)
  Must:自分が何をしなければならないのか     ⇒ 役割や使命

 WillCanまではなんとか終えたので、Mustに入ります。
 市を取り巻く環境の変化を、各自のフィルターを通した具体的な内容で
 30分かけて共有化しました。
 この1年間は激動の年だったと思うのですが、意外と明るく語り合っております。
 マイナス要素とプラス要素のどちらが多かったかと聞くと、マイナス要素なのですが…。
 環境の変化に適応していく為に、組織の存在意義・理由を考えて、組織的に対応する。
 そのことがやらされ感や受け身にならない様に、主体的な課題を設定する。
 本研修を契機に、こういう視点を持ちながら仕事をして欲しいと訴えております。

■午前中の最後は、個人ワークで将来像を描きました。
 例年であれば午前中に終了できるのですが、この日は昼休みを挟んで25分。
 積み上げ式のアプローチも大切ですが、ややもすると小さくまとまってしまうので、
 拡散思考で思いつくままに発想して、それをシート上に展開します。
 その簡単な手順を説明し、民間バージョンですがサンプルも提示します。
 気のせいか、いつも以上にサンプルに群がる人数が多かったようです。
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 午後からは午前中描いた将来像の共有化です。
 情報交換は50分で何とか収めてくれました。
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 私は、個別の将来像には触れない様にしており、盛り上がり方を気にします。
 あれだけ盛り上がるのは、仕事だけに限定せず私生活のテーマも描いているからで、
 後で事務局様から『この研修は、転職を奨励していませんよ!』と釘をさされていたが、
 発想をそこまで広げた後足元を見つめると、恵まれた環境に気づけたりもします。

 まとめでは、”仕事と私生活の積極的なバランスを大切にするママさん”の事例を
 まず紹介しました。
 魅力的で具体的な将来像は難しくても、事前課題から2日間の研修を通して、
 今の仕事が好きだ、この仕事を通して市民に貢献したい、この仲間とだったら頑張れる
 と思えたとすれば、それだけでも半歩か一歩前進だと思っております。
 私生活の夢や将来像を実現するためには”種を蒔く””仕掛けを打つ”重要性を伝えて、
 ”将来像を実現させる”課題に入ります。
 
■将来像を実現させるために、仕事系人系の現状分析をして課題を設定します。
 仕事系の分析では、環境的に恵まれているメンバーが2割近く居て、
 厳しい環境と認識しているメンバーは1割強でした。
 情報交換では、互いの現状を共有化するだけでなく、仲間の視点を変えてあげたり、
 自身の成功体験・失敗体験をアドバイスするなど、熱い30分間でした。

 人系の分析は、個人ワーク25分(休憩含む)、
 情報交換はテーマを絞って20分弱でしたが、
 この過程で、たまたま一緒になった仲間がこれからの人的財産!
 と認識したメンバーも多かったです。
 まとめは、
   ■今まで以上に人に興味や関心を持って欲しい
   ■会いたい人が居たり、やりたいことがあれば、まず出来ることから行動を起こす
 というメッセージを送り、最終コーナーに入ります。

■最終コーナーは、”仲間に映った自分”です。
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 2日間過ごした仲間から、”良かった点”と”改善点(強みを活かす)”を指摘されると、
 嬉しかったり悔しかったりするだろうが、意外に素直に受け止めることが出来ます。
 2日間過ごした仲間からのフィードバックだからこそ素直に受け止められたことを、
 今後の部下や後輩(お子さん)の育成にも活かして欲しいと伝えて、
 定刻より20分遅れて終了です。

次の目的地に向かう特急電車で確認した感想ラベル、
深くて嬉しい内容が多かったです。
原文どおりに掲載すると差しさわりがある内容もあるので編集しますが、
この2日間で、人生全般について考えてくれたメンバーも居た様です。
posted by Tadashi Yano at 13:48| Comment(0) | 研修・セミナー

2017年10月28日

昇任試験事前研修2017(第2班)

【10月25日(水) 第2班】

メンバーは、38名(女性10名)で、平均年齢は約46才。
職歴ありは10名、技術専門職は15名です。
本年度の異動経験者は7名です。

4つの質問に対する回答は、
仕事で走っている”は28名、
仕事を任されている”は23名、
視野を広げている”は11名、
仕事が充実している”は24名。
昇任積極派”が多いのか、
手あげの状態もかなり良好です。
昇任試験を意識している訳ではないと思うのですが…。
顔ぶれも濃いメンバーが多いので、前日と同じ流れで良いのか、少し悩みます。

少し期待していたのですが、
研修を楽しみに来てくれた”メンバーも、
主体性とは?”に答えてくれたメンバーも居ませんでした。

大きな流れは、前日と同様ですが、微妙に変更しているところもあります。

■オリエンテーションの中で、自己紹介or近況報告をやるのですが、2分延長する。
 個人的には、さっさと終るよりもホッとします。

 ”部下育成は必要ない!?”という模擬ディベートの時間配分は同様です。
 チーム編成で、一グループだけですが、2名対4名で議論するところがありました。
 こういう動きは好きなのですが、たまたまグーパーで決めただけでした(笑)。
 まずは、10分間の作戦タイム。
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 ”ディベートモード”も”仲良しモード”も、
 7グループでワンワンやっているので細かい内容は聞こえてきません。
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 ただ、メンバーの表情を観察していると笑いながらも真剣に取り組んでいます。

■”互いの歴史や体験の共有化”の冒頭で、
 前日は最終コーナーの方で解説した3つの視点(切り口)
  will:何をやりたいのか(長期的に)⇒働く意味(仕事観)
  can :何が出来るのか       ⇒能力、専門性
  must:何をしなければならないのか ⇒使命・役割
 を先に紹介した上で、”働く目的”の%の仮説づくりに入りました。

 情報交換は、6名グループが複数あったので、70分にセットする。
 午前と
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 午後の模様です。
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映像では難しいが、親密度は徐々に高まっておりますよ(笑)。

■マネジメント系も、基本的には前日と同様ですが、ところどころ追加しております。
 例えば、”指導”と”育成”と”キャリア支援”の違いなど…。

 前日同様に、テキストのそれぞれのテーマの主旨を先に説明して、
 任意で決めたテーマをまず個人で20分整理分析するのですが、
 情報交換のオリエンテーションも行い、
 グループ内で共通のテーマを設定するのか、任意で取り組むのか作戦タイムから。
 各自の分析結果や感想や気づきの情報交換も、25分は確保できました。

 第1班は4名と5名グループ、第2班は5名と6グループだったので
 時間管理は大変でしたが、人数が多い分情報量も増えるので、
 充実した情報交換になったと思います。

 最後は、”自分と向き合う意味”を再度確認して、16時丁度に終了です。
 一日時間との闘いでもあったのですが、
 実家が私の自宅そばというメンバーに声をかけてもらい、
 専門職の仕事の厳しさ・恐さの実体験を聴いたり、
 部下との関係でお悩み相談をもらったり、
 学芸員さんと少し話して、美術館を立ち上げようとけしかけたり…
 いつも以上にメンバーと触れ合える場面も多かったです。
  
この日は小雨まじりでしたが、近場の施設で休憩しながら確認した感想ラベル。
嬉しい感想が多かったです。
全員が一度に昇任出来る訳ではないし、今回の昇任は通過点。
万一今回は昇任出来ないとしても、学んだことを実践できれば、
更に信頼される上司や先輩やパパやママに近づけるのでしょう。
ということは、晴れて昇任した後の準備を今から出来るのです。

2日間を通して、個々には複雑な思いもあったのかもしれませんが、
全員が研修に対して前向きに取り組んでくれた様ですし、
少し元気になり、前進のキッカケを作ってくれたと思います。
posted by Tadashi Yano at 15:43| Comment(0) | 研修・セミナー

昇任試験事前研修2017(第1班)

嵐の前の静けさか、のんびりした土曜日です。
来週は山陰に出張予定ですが、台風の影響が気になります。

火曜日からの研修を順番に振り返りましょう。

【10月24日(火) 第1班】

某市役所で昇任試験事前研修(第1班)を担当しました。
メンバーは、27名(女性15名)で、平均年齢は約50才。
職歴ありは5名、技術専門職は7名です。
本年度の異動経験者は4名です。
今年から有資格者全員が受験することになり、2班に分かれる。
昇任に関心が無いメンバーも居ると思うので、覚悟の上のスタートです(笑)。

4つの質問に対する回答は、
仕事で走っている”は12名、
仕事を任されている”は14名、
視野を広げている”は2名、
仕事が充実している”は8名。
今回も”視野を広げている”の割合が低いのが気になるし、
仕事が充実している”割合も去年より下がっており、気になるところです。

研修を楽しみに来てくれた”メンバーは居ませんでしたが、
主体性とは?”に答えてくれたメンバーが一人居ました。
少し嬉しくなります。

■”思い込みの排除”と”相互学習”を意識してもらう為に、
 ”部下育成は必要ない!?”という模擬ディベートに取り組みました。
 まずは、10分間の作戦タイム。
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 ”ディベートモード”も”仲良しモード”もかなり真剣でした。
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 ディベートモードは笑いが絶えませんでしたが、楽しく学べればベストです。
 仲良しモードでは、自身の体験や職場の状況等も含めて情報交換していました。
 私は欲張りなので、自身の期待と部下の考えや思いがずれた時に、
 ”まず相手を受け止めて、次に視点を変えてあげる”トレーニングにもなると
 アドバイスしております。

■模擬ディベートで、部下育成に対する”問題意識”や”疑問””不安”を共有した後、
 互いの歴史や体験を共有していく中で”人が育つ要因”を整理します。
 
 情報交換に入る前に、働く目的の%を1分かけて仮説を立てて、
 グループ内で2分間だけ共有しました。
 キャリア研修ではもちろんマネジメント研修でも、
 ”何の為に働くのか””誰の為に働くのか””どの様に働くのか”という働く原点を
 確認することで、創意工夫し、困難を乗り越えられると伝えております。
 『一番勿体無いのは、なんとなく働くこと!』と檄を飛ばし、2つの事例を紹介して、
 働く意味を整理することは、担当業務や相手(周囲)の見方を変えることにも繋がる!
 と伝えたのですが、マネジメントの基本以上にメンバーに響いていると思います。
 また、部下やスタッフに対して『ありがとう』を大切にしようと伝えました。

 昼休みを挟み60分かけて、互いの歴史や体験を共有化しました。
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 いつものことながら、この課題が終了した段階で、グループ内の凝集性は高まります。
 だからこそ日常業務でも、”話を聴いてあげる”ことを大切にして、
 互いに価値観も能力も性格等も違うという前提で、
 職場やチームの共通の課題に取り組む意味をまず伝えました。

 まとめは”成長体験と成長要因”と”意味のない経験は無い
 という2つの項目に絞って行いました。
 前者は”部下や後輩(お子さん)”との関連を意識づける様にしております。
 後者の”辛いことから目をそむけずに過去と仲良くしながら、将来に活かしていく”は、
 自身の体験を部下指導や育成に活かして欲しいという願いから必ず伝えております。

■残り2時間強がマネジメント系ですが、前段で意識が少し高まっているし、
 グループ内の関係も温まっているので、進行は楽なのです(笑)。

 マネジメントに関しては、まず全体像を説明し、
 個人で5分間現状をチェックリストで分析し、
 グループ内で互いの現況や何かメッセージが伝わってくるか来ないか話し合います。
 マネジメントの基本編は多少実践できているが、展開編になると…。
 私はこの研修を通して、昇任することは”目的”ではなく、
 立場や役割を活かして、部下を巻き込み自己実現を図る”手段”であることを力説し、
 ”一国一城の主”として、”仕事構想”や”職場構想”を描くことの意味を伝えております。

 ただ、この場で更に掘り下げると危険なので、マネジメント系に戻します。
 テキストのそれぞれのテーマの主旨を先に説明して、
 任意で決めたテーマをまず個人で20分整理分析した後、
 グループ内で各自の分析結果や感想や気づきを25分かけて共有化してもらいました。
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 互いの実体験を共有することで、より具体的なヒントを得ることが出来ます。
 彼ら自身、そして大切な部下にも自律して欲しいので、
 私がくどくど解説するよりも、自分たちの体験談を共有しながら学んで欲しいのです。
 締めは、『部下や後輩の様子がおかしい時に、まず何をするか?
 という問題提起をしたのですが、真摯に受け止めてくれる声も多かったです(笑)。

 最後に、某社のキャリア研修時にもらった感想ラベルを紹介しました。
 『職場の上司として家長として、自分自身に夢が無かったら、夢を語れなかったら、
  大切な部下や家族はついて来てくれませんよね。
  2日間自分と向き合って気がつきました。


 ”理想の管理職(監督職)像”を描いて実践していくためには、
  1.自分が何を実現したいのか(長期的な視点で) ≒ 働く意味(仕事観)
  2.自分に何が出来るのか ≒ 能力や専門性
  3.組織の一員として自分が何をしなければならいのか ≒ 役割や使命
 を整理することが重要であることを再確認しております。

 今回の研修は、マネジメント系のテーマですが、一連の流れの中で
 ”働く意味”の仮説を立てて、
 能力に関しても”強みを伸ばす”ことの重要性に触れることが出来ました。

 最後は、”自分と向き合う意味”を再度確認して、時間内に終了です。
  
気になっていたので、庁舎の駐車場で確認した感想ラベル、
マネジメント系”というより”キャリア系”の内容が中心でした。
研修中も、思いのほか楽しみながら集中してくれていたと思うのですが、
それでも今回は”昇任消極派”も居たと思うので、気になっておりました。
全体を通して、”元気になって欲しい””自分(関係者も含めて)を大切にして欲しい
というメッセージは伝わった様です。
posted by Tadashi Yano at 13:22| Comment(0) | 研修・セミナー

2017年09月10日

鳥取パラレル留学

自宅です。
ここのところ仕事に追われていたのですが、どうやら追いつきました(笑)。

1週間前の、”鳥取パラレル留学”の中間振り返り研修の模様です。

【9月2日(土) 13:00〜18:00】

約1ヶ月前からスタートしたこのプロジェクト。
地元の2つの企業の課題解決に、
所属社員と民間人と公務員と大学生のチームが取り組みます。

立ち上げからしばらく経過して、多少目的意識が希薄になっているかもしれないので
プロセスの面から振り返りを行います。
私が担当するので、当然”キャリア”の視点を取り入れますが…(笑)。

午前中は、1ヶ月経過した時点での、
情報収集やトップインタビューの結果を基にした中間報告でした。
10分間で発表して質疑応答ですが、
メイン講師がおられるのでおとなしくするつもりでした。
それでも、一生懸命取り組んでいるのだろうが、熱量が伝わり切れていないので、
かなりきつい質問やアドバイスをしたと思います。
午後からの研修への導入もあったのですが…(笑)。

一旦休憩後、メイン講師であり尾鷲で熱き想いを持って地域おこしに取り組む
伊東将志さんの講演があり、大いに刺激を頂く。
やはり、実践している方は強いです。
メンバーも、大いに刺激をもらった筈なので、午後からの研修で更に…(笑)。

諸事情があり、午後からの参加者は12名(女性1名)です。

4つの質問ですが、
”走っている”は6名、
”任されている”は5名、
”視野を広げている”は10名、
”仕事が充実している”は5名。
プロジェクト開始後約1ヶ月間に焦点を当てているので、通常とは違いますが、
視野を広げている”が10名は良かったが、他はやや残念な状態です。
仕事や学業と平行して、物理的にも離れたメンバーとやり取りするのは大変です。
そこまで苦労して取り組むプロジェクトが、自分にとってどの様な意味があるのか、
この活動が将来の自分にどの様に繋がっていくのか、
少し立ち止まって振り返る時間にしてもらえればと思いました。

午前中の発表では、両チームの進捗状況に(あくまでも)現段階では差があったし、
二人の講師からかなり詰められたので、
彼らのテンションはやや下がり気味でした(笑)。

オリエンテーションの最後は、
■”ガラスのコップの使いみち”の発想ゲームに
 個人で3分、グループで4,5分かけて取り組みます。
 準備段階で15個以上を目指すチャレンジャーが2名居て、実績をあげたのが3名。
 多面的な視点の重要性と、
 一人では限界があるが仲間とやりとりをしていくことで発想も広がる
 ことを体感して欲しかったのです。
 ”拡散的思考と収束的思考の組み合わせ”と”相互学習の重要性”です。
 それに加えて、仲間とワイワイやった方が楽しいのです。

■ウォーミングアップした後は、プロジェクトのプロセス面から見た現状分析です。
 ”課題達成機能面”と”集団維持機能面”のプロセスを、私がリードしながら、
 ”チーム全体として””チームの一員として自分はどこまで取り組んだか
 をチェックシートを使って自己分析します。
 これを仮説として、様々な課題に取り組みながら、
 最終コーナーでチームメンバーで共有化して、課題化します。
 と、筋書きは出来ているのですが、どこまで充実できるかは不明です(笑)。

■次は、”将来像”や”理想”を意識して、現在地を確認していきます。
 今回のプロジェクトを短期的視点で終らせないで、将来に繋げていく。
 その時に大切な3つの視点を確認します。
  WILL:自分が何をやりたいのか(長期的視点で)   ⇒働く意味
  CAN :自分に何が出来るのか             ⇒能力や専門性
  MUST:組織の一員として何をしなければならないのか ⇒使命や役割


 今回は時間的な制約もあり、2つのテーマに絞りました。
 ”働く目的”の割合の仮説を1分で立てて、チーム内で数分間共有化します。
 その後、”働く目的と手段の関係”と
 ”何となく働くのではなく、働く意味を意識しながら仕事する
 重要性を喚起してこの場は終了です。
 たったそれだけでも、メンバーがこれまで以上に”働く意味”を意識してくれて、
 仲間と成功体験や失敗体験を共有化していく中で、更に深まっていきます。

■パラレル留学を始めてからを振り返り、プロジェクトと仕事(勉強)との両立や
 プロジェクトそのもので苦労したこと、辛かったこと、意識して取り組んだこと、
 良かったなと思ったこと、学んだこと、自分が少し成長できたと実感したこと等々
 印象に残る出来事や体験を語り合いました。
 もちろん、言いたくないことを無理やり話す必要はありません。
 一人5〜10分しか時間はとれないが、立場も違うし、経験年数や年齢も微妙に違うが、
 共通した1ヶ月の実体験をもとにしているので、皆さん興味津々でした。
 終了後のチーム内の親密度はかなりあがっております。
 数ヶ月間同じプロジェクトに取り組む上で、互いのバックグラウンドや強み弱み、
 更には価値観を、違うという前提で理解し合った方が進めやすい。
 そんなことを、彼らは少しだけでも実感してくれたのではないかと思います。
 徐々に、彼らに笑顔が戻ってきます。
 ”人は仕事を任されて、試行錯誤しながら成長している。
  とことん集中してみないと、何が好きか嫌いか、得意か不得意かわからない

 ”意味の無い経験は無い!
 というメッセージを送り、プロジェクトに取り組む意味を伝えております。

■今回は約1ヶ月だが、今後は時々立ち止まって振り返ることも重要、
 と伝えた後は、まず働く意味の重要性について簡単な事例を紹介しました。

 その後、これも1ヶ月間を振り返り、
   1.パラレル留学で身につけたあるいは蓄えた、更には発揮した能力
    (知識・技能・情報・経験、性格的側面、人脈、意識したこと、失敗体験…)を
    “ガラスのコップの使いみち”の要領でラベル化し、
   2.次に、留学以外で、業務や学業で身につけたあるいは蓄えた・発揮した能力を
     1.と同じ要領でラベル化しました。
 個人ワークとはいえ時間も短いので、チーム内でワイワイガヤガヤも大歓迎です。
 
 更に、チーム内で一人5分強でしたが、作成したラベルを発表します。
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 本人が気づいていない強み持ち味はなかったか、
 まだ出し惜しみしている強み持ち味はないのか…
 中には『この期間、お役に立てなくて申し訳なかった。』という声も聞こえるが、
 『そんなことはなくて、こういう場面で頑張ってくれたよ!』と返してくれます。
 仲間の良いところに焦点を当てることで、メンバーの笑顔や笑い声も増えて、
 今後のプロジェクト運営にもきっと良い影響を及ぼすと思います。

■ここまで来ると、残り時間は30分ほど。
 チェックシートの共有化は当初1時間予定していたのですが…。
 それでも、これまでの流れで勢いがついたのか、
 私が細かい指示をしなくても、チームで話し合いしっかり共有化してくれましたよ。

予定時間を少しオーバーしていたし、
各ワークの中でプロジェクトを意識しながら送ったメッセージがあるので、
最後はサラッと終了させる。

教室の後片付けをしている間に確認した感想ラベル、
多くのメンバーが、プロジェクトの原点を思い起こし、
楽しみながら前進していく意欲を表してくれました。

いつもとは違うプログラムなので、私も戸惑いましたが、
とても貴重な体験をさせて頂きました。
最終のプレゼンテーション、まずは自分達が納得できて、
両社のトップにも納得していただける提案になることを祈っております。
posted by Tadashi Yano at 19:13| Comment(0) | 研修・セミナー

評価者研修そのU 第2班

【8月31日(木) 第2班 9:00〜18:00】

某社の評価者研修そのU 第2班は、10名(女性1名)。
第1班が前日なので記憶も鮮明で、私の近況報告をしながら、
前回少し取り組んだ”働く意味”の重要性等を振り返る。

朝一番の5つ質問ですが、
”走っている”は8名、
”仕事を任されている”は7名、
”部下に仕事を任せている”は9名、
”視野を広げている”は2名、
”仕事が充実している”は3名。

仕事を任されている””仕事を任せている”はまずまずでしたが、
仕事が充実している”が3名は少ない…。
全体で9割以上が部下に仕事を任せてくれているのであれば嬉しいことですが(笑)

■拡散思考と収束思考
 ”ガラスのコップの使いみち”では、
 準備段階で15個以上を目指すメンバーは居ませんでしたが、
 実績で15個以上発想できた免ー3名でした。

■模擬ディベート”わが社は必要ない!?”
 第2班は、2グループしかないが、両グループともに
 第一希望も第二希望も不要派…。
 なんとか片方のグループに必要派に回ってもらいました。
 作戦タイムは同じグループの5名なので、10分で終わると踏んでいたが、
 結局5分間慎重に話し合ってくれました。

 逆に、”ディベートモード”も”仲良しモード”も10分ほどで収まる。
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 ディベートモードは、不要派が”地球目線”で不要を訴え、
 必要派は”お客様の安心”を訴える。
 噛み合っているようないない様な雰囲気でしたが、仲良しモードで、
 各自の仕事や職場を通した自社の存在意義や強み弱みを発表して終了です。

■半年間の振り返りと今後の課題
 第1班で全グループが一致したこともあり、今回はいきなり30分に設定。
 特に抵抗も無く、進みます(笑)。
  
■各等級に必要なレベル(表)のすり合わせ
 第1班同様、被評価者研修のまとめの場面の話を紹介してから、
 等級基準のすり合わせに入ります。
 時間の見積もりは、両グループともに同意見だったので、
 グループ討議は30分に設定して10分延長、
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 メンバーを一部替えた合同検討会は15分、自Gに戻っての振り返り10分でした。

 第1班同様に、各自の等級も職種も考え方も違うので、
 全員が納得する訳ではないが、徐々にコンセンサスが出来つつあると思います。

■目標達成困難度のレベル合わせ
 目標達成困難度の設定(レベルあわせ)は、
 Aグループが40分、Bグループが50分希望だったので、45分に設定。
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 ほぼ時間通りに終了し、また一部メンバーチェンジをして、合同で検討会です。

■事例研究:自己申告書の内容確認と評価
 “達成困難度のレベル合わせ”を行った後、
 事務局から統一見解を説明して頂き、
 自己申告書の検討と評価に入ります。
 両グループ共に、時間の見積もりは30分で、5分の延長で収まりました。
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 時間配分だけ見ているとややアッサリ系ですが、
 両グループ共に、かなり真剣に取り組んでくれました。

■評価面談の実際
 最終コーナーの模擬面談は、なんとか45分は確保できました。
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   IMG_20170831_172700(1).jpg
 5人体制なので、2組が模擬面談している場面を残った一人が観察するのでしょうが、
 ここまで来ると各グループあるいは個人が納得できるやり方に任せます。
 
 前日の第1班もそうでしたが、朝から課題の連続だったにも拘らず、
 最後まで電池が切れることなく、照れも抑えて、真剣に取り組んでくれました。

 最後に私からのメッセージを送り、
 この日も終日オブザーブして頂いた両部長から
 熱〜いメッセージを送って頂き、無事終了です。

自宅に戻る電車で確認した感想ラベル、
中には一部不安にさせてしまったメンバーが居た様ですが、
おおむね前向きに捉えてくれたようだし、
最後の模擬面談も真剣に取り組むことによって得ることが多かった様です。
この経験を活かして、この後の”評価面談”に臨んで欲しいです。
posted by Tadashi Yano at 15:52| Comment(0) | 研修・セミナー

評価者研修そのU 第1班

【8月30日(水) 第1班 9:00〜18:00】

某社の評価者研修そのU 第1班は、13名(女性3名)。
半年前にも会っているので、私の近況報告をしながら、
前回少し取り組んだ”働く意味”の重要性等を振り返る。

前回は2つだった質問を、今回は5つにしてみました。
”走っている”は10名、
”仕事を任されている”は5名、
”部下に仕事を任せている”は12名、
”視野を広げている”は3名、
”仕事が充実している”は6名。
今回は、新しい制度がスタートしてからの半年間を意識してもらっているので、
手間が増えて大変だよ!』というメッセージが伝わってくるようです。
それでも、実際に部下に仕事を任せてくれているのであれば嬉しいことです(笑)

■拡散思考と収束思考
 メンバー同士の自己紹介or近況報告は今更なので省略して、
 発想ゲームに取り組みました。
 評価に対する思い込みを排除し、相互学習の重要性を実感してもらう為です。
 ”ガラスのコップの使いみち”に個人で3分、グループで4分弱かけました。
 準備段階で15個以上を目指すメンバーが2名居て、実績は2名。
 但し、別人です(笑)。
 ”目標”を設定する意味の再確認もありますが、
 部下との共通の話題にしてもらえればと願っております。

■模擬ディベート”わが社は必要ない!?”
 自社の存在意義や強み弱みを知ることが目的ですが、
 冒頭、営業部長から『半期・通期も大切だが、将来を見据えた視点も忘れずに!
 という熱いメッセージを送って頂いたので、その点も強調していきます。
 当初はグループ内で実施する予定でしたが、
 人数も少ないので2グループ合同で闘います。
 4グループありましたが、うまく必要派不要派に別れることが出来ました。
 まずは、10分の作戦タイム。
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 次は、10分で”ディベートモード
 ”仲良しモード”は20分ほどかけました。
   IMG_20170830_101342.jpg

 ディベートモードは、不要派がお客様か消費者団体の様な立場で追及し、
 必要派は必死に応戦しておりました。
 充分に議論が噛み合っていたとは言いがたいが、ある意味当然でしょう。
 仲良しモードでは、各自の仕事や職場を通した自社の存在意義や強み弱みを発表し、
 社内の視野を広げ、中長期の視点を少しだけでも意識してくれたと信じております。

■半年間の振り返りと今後の課題
 事前課題のアンケートを持ち寄り、各自が被評価者と評価者の立場から、
 『気づいたこと』『困ったこと』『不安になったこと』を共有し、
 自分たちで出来ること、上司や会社に働きかけていくことを討議しました。
 前夜から時間管理が不安だったのですが、
 自主的に設定してもらえば…と思いメンバーに投げかけたところ、
 4グループ共に30分、これで決まりました。
 冒頭は、『目標達成困難度の基準が分からない』というような声も多かったのですが、
 マイナス要素だけでなく、「最初は戸惑ったが、工夫したら部下の行動が少し変わった
 とか「強制的ではあるが、部下とのコミュニケーションが増えて良かった
 という声も出てきます。
 最後に、一日で整理・解決出来ないこともあるが、課題は当事者意識を持って、
 事務局に情報発信して欲しいと伝えて、午前中は終了です。

■各等級に必要なレベル(表)のすり合わせ
 午後一番、被評価者研修の“過去の振り返り”でまとめの場面の話を紹介しました。
 成長体験や成長要因は色々あるが、
 究極は“人は仕事を任されて、試行錯誤しながら成長している”ことである。
 「だからこそ、この半年間で、新しいことや難しいことに挑戦して、
  自分らしく納得できる仕事をしていこう!
」とメンバー(部下)に伝えたことを紹介し、
 部下が成長できる、自信を持てる、ワクワク出来る目標を話し合い設定しませんか?
 と伝えております。

 その上で、この制度と運用を充実させていく上で基盤となる等級基準を、
 充分に浸透させる、曖昧な要素があれば少しずつ整理する課題に取り組みました。
 まずは、時間の見積もりです。
 グループ討議は10分(2)、40分、60分と割れましたが、40分に設定。
 グループを変えた合同検討会は、30分(3)、60分に分かれ、30分に設定。
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 この課題も、事前課題である程度考えてきてもらっておりますが、
 各自の等級も職種も考え方も違うので、全員が納得する訳ではありません。
 この後、事務局で回収して精度をより高めていくが、
 どれほど精度を高めても限界があり、
 全社の共通基準を、各自の職場、部下一人ひとりの職務に当てはめ、
 具体的に伝えてあげることも、上司の重要な役割だと伝えております。


■目標達成困難度のレベル合わせ
 各グループ内ではありますが、人数も多く中心となって欲しい等級に期待される要件を
 すり合わせた上で、実際の目標をリストアップし、達成困難度を設定しました。
 3グループが30分+α、1グループが50〜60分希望でしたが、45分に設定。

 この場面でも、「この文章では状況がわからないねぇ」という声が聞こえてきます。
 状況をよく掴めないまま、話し合いが無いまま、
 期首の自己申告書として認められている事実もあり、
 メンバーの気づきの一助になったのではないかと考えます。

■事例研究:自己申告書の内容確認と評価
 “達成困難度のレベル合わせ”も充分に意味があるのですが、
 単品の目標の羅列なので、
 部下の自己申告書の全体における位置づけ等が把握できません。
 そこで、実際の自己申告書にアレンジを加えたものを使って、評価をしてみました。

 その前に、メンバーの多くが不安に思っているテーマに対して、
 事務局から統一見解を説明して頂きました。これが大切です(笑)。

 事務局の説明を踏まえて、自己申告書の検討と評価に入ります。
 1班では、40分(2)と60分(2)に分かれたので、50分に設定しました。
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 今回の事例は、期首に上司と部下が話し合い、
 合意の上で修正を加えた自己申告書に基づき半年間取組み、
 期末評価の自己申告書があがってきた段階を想定しております。
 実際に自分が関わった事例ではないが、期首の目標設定の反省点も考えながら、
 “評価面談”ではどの様な質問をしてあげるか、どの様な点を誉めてあげるのか、
 どのような点が物足りなかったので来期の課題に繋げるか、作戦を練る段階です。
 ただ単に評価するだけではなく、部下が来期更に成長していく為に、
 上司として自分に何が出来るのか、業務の流れや役割分担やペアリング等
 様々な観点から検討するヒントが詰まっている筈です。
 部下個人としては、この半期とても努力と工夫して随分成長したが、
 部下の等級に期待されるレベルとしてはどうなのか、冷静な判断も必要です。
 上記のような観点から、自己申告書を料理してもらい、
 それをもとに模擬面談を実施します。

■評価面談の実際
 最終コーナーの模擬面談は、60分の予定でしたが、30分しかとれませんでした。
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 原則は、1回10〜15分程度で、上司役と部下役の両方を体験して欲しかったが、
 あるチームでは、2人が模擬面談している場面を一人がずっと観察し、
 それだけで30分かけておりました。
 じっくり取り組んでくれたので、他者のやり取りから学ぶことも出来ます。

 最後に、私からのメッセージはアッサリ目にして、
 終日オブザーブして頂いた営業部長と総務部長から
 熱〜いメッセージを送って頂き、終了です。

ホテルに戻る電車で確認した感想ラベル、
朝から一日次から次へと課題に取り組んだので、厳しい内容も覚悟したのですが、
思いのほか前向きで楽しんでくれた様なのでホッとしました。
とは言え、時間管理等課題が残るので、翌日巻き返します。
posted by Tadashi Yano at 14:22| Comment(0) | 研修・セミナー

2017年09月08日

幸せを考えるオープンセミナーin大阪

自宅です。
先週末までの2週間は地方出張が続き、今週は病院通い、
残っていた宿題をようやく終わらせたところです。

さて、約2週間前のオープンセミナーから振り返っておきましょう。

【8月27日(日) オープンセミナー】
  
関西中心の友人をメインにオープンセミナーを開催したのですが、
関西在住のメンバーが仕事で欠席し、8名(女性1名)のうち7名が鳥取繋がり…。
職歴あり4名、年度内異動者1名、異動歴なし1名でした。
大学生、民間人、NPO法人職員、準公務員という多彩な組み合わせ。
私が初対面のメンバーは1名だけでした。

セミナーを楽しみにして来てくれたメンバーは、桜も入れて6名、一瞬喜ぶ。
ただ、朝一番4つの質問に対する回答状況は、あまり芳しくありません。
”走っている”は4名、
”任されている”は2名、
”視野を広げている”は2名、
”仕事(学業)が充実している”は2名…。

■自己紹介は、全体で行い、一人2分ほど。
 最年少から
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 最年長まで
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■”ガラスのコップの使いみち”では、
 15個以上を目指したメンバーが4名で、実績をあげたメンバーが5名でした。

 発想法のポイントを紹介した後は、本番の”幸せの条件”に入ります。
 個人作業と
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 グループワークが続きます。
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 結果、Aグループは個人で43個、団体で94個
    Bグループは個人で23個、団体で55個でした。

 ”相互学習””自己開示”の重要性を解説している途中に、来賓家族が登場です(笑)。
 20数年前、大学の就職セミナーで出会い、広告会社の先輩達を紹介し、
 就職した某大手広告会社の新人研修で再会して以来の大切な友人Mさんが、
 家族サービスの途中にお土産を持って陣中見舞いに来てくれましたよ。
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 解説を終えて昼食&休憩ですが、会場傍で見つけたカレー屋さんが正解でした。
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■午後から、”互いの歴史と体験の共有化”に入る前に、
 ”働く意味”の重要性を伝えて、働く目的の仮説を立てました。
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 サラッと数分間情報交換するが、この場では価値観は多様であることと、
 ”なんとなく仕事をする”ことの勿体無さを伝えております。

 互いの歴史や体験の共有化は、結果的には60分近くかけました。
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 毎度のことですが、この辺りからグループ内の凝集性が高まり、
 この後の自己開示が益々やり易くなっていきます。

■”将来像を描く”では、
 冒頭84才のおばあの事例を紹介し、
  ◆将来像を描き実現する上で、年齢や早い遅いは無いこと
  ◆組織の中だけではなく、人生全体を考えていくことで可能性が広がる
 点を強調しました。

■”働く意味”では、
 個人ワーク20分、情報交換10分で、仮の整理をします。
 働く意味を考えることは意外とないもので、
   ◆自分が担当する仕事の見方を変えたり
   ◆自分がつき合っている相手や周囲の見方を変えることにも繋がる
 つまり、仕事をしていく上で創意工夫したり、
 困難を乗り越えて行く精神的支えであることを解説しております。
 
■”働く意味”を文章化(整理)することで、
 ”自分が何をやりたいのか(長期的視点で)”は多少なりとも理解できたので、
 次は、”自分に何が出来るのか”というテーマで能力について整理します。
 職人さんの事例を紹介して刺激を与え、
 個人ワーク25分(拡散15分強、収束10分弱)で財産目録のラベルを作成します。
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 個人ワークとは言え、時間も限られているので、カンニングも、仲間との談合もあり、
 と自由に進めてもらいます。

 情報交換(プチ自慢大会)は、刺激的にする為、
 隣のグループで面接を受けることにしました。
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 一人あたり10分しかとれなかったのですが、
 面接を受けるメンバーは緊張感を持って売り込み、
 面接官は、愛情を持って相手の財産目録を増やし、内容を充実させます。
 中には、今後に迷いを持っていたが、面接官からのフィードバックで、
 自信を取り戻したメンバーも居たようなので良かったです。

■最終コーナーの”将来像を描く”は、20分弱になりましたが、
 事前課題から始まり、一日駆け足で自分と向き合ってきたのですが、
 最後に将来像を描くことで、点であった各課題が線や面に近づくのです。
 拡散思考で、これから取り組む課題、将来像、理想を考えて欲しかった。
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 全員が、懇親会に参加してくれるので、まとめと、人的財産の共有化は後にして、
 感想ラベルを書いて一旦終了です。

懇親会も無事に終えて、次のホテルに向かう新幹線の車内で確認した感想ラベル、
やはり時間が短くて不完全燃焼ではありますが、
多少スッキリしてくれた印象は残ります。
このセミナー、4月に亡くなった大学時代の親友の
お嬢さんの幸せを考えることが発端でしたが、
多少なりともお役に立てたのであれば幸いです。
懇親会で教わったのですが、この日の研修会場はその両親の結婚式会場で、
当時の司会進行役は私でしたぁ。これも何かのご縁だったのでしょうか(笑)。

http://mc-yano.biz/2017openseminar-osaka.html
posted by Tadashi Yano at 16:23| Comment(0) | 研修・セミナー

2017年03月26日

被評価者研修第4班(最終戦)


【3月23日(木) 午後】

某社被評価者研修第4班は、15名(女性11名)。
職歴あり4名、1年以内の異動者1名、目標管理の初心者を自覚する者12名。
今回も3階層の等級のメンバーです。
各グループに男性が1名しか居ないので、
どこまで盛り上がってくれるか一抹の不安も…。

冒頭3つの質問ですが、
仕事で走っている”は12名、
仕事を任されてのびのび仕事をしている”は11名
までは順調でしたが、
仕事が充実している”メンバーが4名
というのは気になります。
心なしか私からのメッセージに対する傾聴姿勢も弱いような気がします(苦笑)。

■発想ゲーム:ガラスのコップの使いみち
 いつもの発想ゲームは、個人ワーク3分、情報交換4分で進めましたが、
 思いのほか盛り上がりました。
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 しかも、自己目標の達成率が80.0%⇒73.8%⇒61.4%と来て100%!
 目標数値がいくつだったのか若干気になりますが、幸先良いスタートです(笑)。

■成長体験と成長要因 〜 互いの歴史と体験から学ぶ 〜
 互いの”働く意味”の仮説(特に働く目的)を共有化した後、
 仕事生活を振り返って印象に残っている出来事や経験を、10分ずつ語り合いました。
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 お互いに顔と名前くらいは知っているので、
 冒頭の自己紹介の時も『今更自己紹介?!』という空気もあったのですが、
 性別や世代を超えた成功・失敗体験を共有化していく中親近感が増して行きます。
 新しい制度と運用を充実させる為には、上司とのコミュニケーションが重要です。

 最後に、定番のメッセージと”具体論と一般論を組み合わせて伝える”重要性を伝え、
 このセッションは終了して、徐々に本論?に入っていきます。

■人事評価の基本と実際
 人事評価の重要性と目的を、出来るだけコンパクトにまとめるが、
 いつもより反応がやや鈍いような気がするのです。
 でも、反応は良いが深まらないケースもあるので…(笑)。

 ◆業績に対する評価
 模擬の”自己申告書(目標設定)”の検討会は、
 今回も、個人&グループで30分ほど。
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 検討してもらうテーマを絞っているので、比較的まとまり易いが
 それでも、3名か4名居ると視点も違うし、解釈も違います。
 ”違う”という前提で誤解や行き違いが生まれないように、
 期首でゴールをしっかりと確認し合い、日常的にコミュニケーションをとり、
 期末には自己評価も含め具体的な事実をベースに上司と部下で話し合い、
 納得性の高い”人事評価”を実現させて欲しい。
 ただ、今回は初心者を自覚するメンバーが多かったので、消化不良だったかなぁ。

 ◆行動・発揮能力に対する評価 
 最終コーナーは、講義は簡潔に終えて、理解促進テストで6事例に取り組みます。
 『この課題は、皆さんの上司向けに作成したものだが、皆さんも
  後輩に対して、将来の部下に対しても活かせるから、受身で終らせないように!
  更に、自分に対して厳しい判断をしてくださいね。

 と伝えた上で、作業に入ってもらいました。

 最後に、炎上を避けて、先に私から最適解と解説を行い、
 それからシートを配って参考にしてもらいます。
 異論はあるかもしれないが、いくつかのポイントは伝えた、つもりです(笑)。

自宅に戻る車内で確認した感想ラベル、
全体的には前向きに受け止めてくれたようですが、
不安な要素が書かれた内容がやや多かったような気もします。
彼らの不安も取り入れながら、
次回の評価者研修(上司向け)に活かしていきましょう。

一つの企業で、役員を除く全社員が共通の素材を使い、
評価者と被評価者の研修を担当したのは初めてです。
問題は、これからなので、またお節介を焼きながら前進のお手伝いをします。
posted by Tadashi Yano at 13:32| Comment(0) | 研修・セミナー

被評価者研修第3班

自宅です。
先日の被評価者研修第3班を振り返っておきます。

【3月22日(水) 午後】

某社被評価者研修第3班は、18名(女性10名)。
職歴あり4名、1年以内の異動者4名、目標管理の初心者を自覚する者8名。
3階層の等級のメンバーです。
いつもより1グループ多い性か、景色も違って見えるが、
傾聴姿勢もありまずまずのスタートです。

冒頭3つの質問ですが、
仕事で走っている”は12名、
仕事を任されてのびのび仕事をしている”は13名
仕事が充実している”メンバーが10名
まずまず恵まれたメンバーが半数以上の状態です。

■発想ゲーム:ガラスのコップの使いみち
 ”思い込みを排除する”と”相互学習”の重要性を知ってもらう為に、
 個人ワーク3分、情報交換4分で進めます。
 更に、この場で”目標設定する重要性”も知って欲しかった。
 ところが、自己目標の達成率が80.0%⇒73.8%⇒61.4%と下がっております。
 ”目標(ゴール)を設定して取り組むと、結果も出易い”に、
 説得力が乏しいので、『目標設定のレベルもあるからね』とお茶を濁す…(笑)。

■成長体験と成長要因 〜 互いの歴史と体験から学ぶ 〜
 ここでは、互いの仕事経験で印象に残っていることを共有化して、
 ”人が頑張れる(頑張れない)要因”や”成長要因”を整理します。

 その前に、”働く意味の重要性”に関する事例を紹介した上で、
 ”働く意味”の仮説(特に働く目的)を共有化します。
 短時間ではありますが、”目標設定”を充実させる上で、
 ”働く意味”を整理することに意味があります。
 働く意味は、人が仕事をする上で創意工夫をしたり、
 困難を乗り越えていく精神的支えとなるからです。

 互いの歴史や体験の一部共有化は、一人10分ほどでしたが、
 やはり、グループ内の親密度が増して行きます。
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 いきなり自己開示を迫られて戸惑うメンバーも居たと思いますが、
 若手社員もベテラン社員も素直に自己開示をしてくれたし、
 グループ内の凝集性が高まり(その後のグループ討議もより円滑に)
 人が”頑張る(頑張れない)理由”や”成長体験(要因)”を共有化してくれたことで、
 今後の実務に活かしてくれると思います。
 また、第1班では伝えていないが、
 ”長い人生には、様々なステージがある”というテーマも
 働くママさんに限らず男女共通のテーマなので、付け加えました。

■人事評価の基本と実際
 人事評価の重要性と目的を、出来るだけコンパクトにまとめ、
 彼らの中で演習を通して実践的に学んでもらいます。

 ◆業績に対する評価
 模擬の”自己申告書(目標設定)”の検討会は、
 今回も、個人&グループで30分ほど。
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 今回も、半数近くが目標設定の初心者なのですが、
 真剣に発言してくれたし、
 ベテランも自身の体験を踏まえてアドバイスをしてくれました。

 ◆行動・発揮能力に対する評価 
 最終コーナーは、講義は簡潔に終えて、理解促進テストで6事例に取り組みます。
 ”今後、上司から部下はどの様に見られていくのか…
 という観点で、我々が送る最適解というよりコメントシートも
 被評価者である部下に対するメッセージになります。

 個人ワークを中心に25分は確保したのですが、
 残り10分ほどで、早めに終った者同士、
 あるいはグループ内でグルグル回覧しながら共有化してくれました。

 私から最適解と解説を行いましたが、
 終了後、質問というか私に対するアドバイスをしてくれたメンバーもおり、
 翌日の第4班に活かせそうです(笑)。

 最後に、まとめのメッセージを送り、
 私の連絡先をもう一度確認して、4.5時間は終了です。

ホテルに向かう車内で確認した感想ラベルは、
かなりのメンバーが、私のメッセージをしっかり受け止めてくれていました。
もちろん、不安や厳しい指摘もありますが、
全てに応えようとすると時間が破綻してしまいます。
とはいえ、有終の美を飾れるように、再度見直しを図ります。
posted by Tadashi Yano at 11:50| Comment(0) | 研修・セミナー

2017年03月19日

被評価者研修第2班

自宅です。
先日の被評価者研修第2班を振り返っておきます。

【3月17日(金)】

第2班は、育児短時間勤務のメンバーが6名居たので、
午前中からの開始です。
前回は、4.5時間で最低限のメッセージを伝えたつもりですが、
やはり時間管理が難しかったので、第2班は特に意識して取り組みました。

事務局からの制度説明を40分ほどかけて終えて、一旦10分休憩。
第2班のメンバーは15名(女性9名)。
職歴あり3名、1年以内の異動者4名、目標管理の初心者を自覚する者7名。
第2班は、4階層の等級のメンバーなので、不安でもあり、楽しみでもあります。

冒頭3つの質問ですが、
仕事で走っている”は12名、
仕事を任されてのびのび仕事をしている”は10名
仕事が充実している”メンバーが6名
というのは、前回に比べるとまずまずの状態です。
今回は、人事評価というマネジメント系の固いテーマですが、
その過程でお客様と向き合う為には、上司や同僚と向き合おう(家族や友人とも)、
その為にも、自分と向き合い何が充足・不足しているかも少しだけ考えようと伝えます。
時間を気にしながら自己開示し、お子さんとの関係もキーワードに入れながら
話をしたのですが、思いのほか素直に耳を傾けてくれます。

実質4時間強なので、具体論を学ぶことにも限界があり、
何故人事評価や自己申告が大切なのか”という点を体験で実感してもらいます。

■発想ゲーム:ガラスのコップの使いみち
 ”思い込みを排除する”と”相互学習”の重要性を知ってもらう為に、
 個人ワーク3分、情報交換4分で進めます。
 ここまでちょうど1時間。昼食&休憩です。

 午後から、午前中の振り返りです。
 自分の目標数をクリアできたメンバーは11名(73.3%)。前回は80%。
 初めて目標設定をして自己申告するメンバーが半数居るので、
 ”目標(ゴール)を設定して取り組むと、結果も出易い”ことに、
 気づいてもらいたかったが、今回は思ったほど伸びなかった、
 というより時間が気になり省略…(苦笑)。

一旦休憩後、

■成長体験と成長要因 〜 互いの歴史と体験から学ぶ 〜
 冒頭に、人事評価の目的は
 ”社員一人ひとりが自分らしく働き、能力を高めて成果をあげて、
  お客様に満足していただき、会社を発展させるためにある

 点を確認した上で、互いの仕事経験で印象に残っていることを共有化して、
 ”人が頑張れる(頑張れない)要因”や”成長要因”を整理します。

 その前に、評価者研修同様に”働く意味”の仮説(特に働く目的)を共有化します。
 私はあまりウロウロしないようにしたのですが、
 冒頭に伝えた”視点を変える”手段として、働く意味の重要性を伝えました。
 働く意味を整理することで、自分の仕事の見方を変えたり、
 相手や周囲の見方を変えることにも繋がると、簡単な事例を通して伝えます。
 本当に、数分でしたが、その後の情報交換でも意識できたでしょうし、
 感想ラベルにもメッセージが伝わったことを実感できました。

 互いの歴史や体験の一部共有化は、一人10分ほどでしたが、
 やはり、グループ内の親密度が増して行きます。
  IMG_20170317_134416.jpg

 『互いの違いを認めた上で、互いを理解することで、
  共通の課題に取り組み易くなる。だから、これまで以上に話を聴いてあげよう。

 と伝えた上で、人ががんばれる要因や成長要因を整理します。最後に、
 『もっと自分らしく納得できる仕事をして、お客様に幸せになってもらう為に、
  この制度と運用をみんなで相談しながら活かしていきましょう。
』とまとめると、
 人事評価や初めて取り組む目標設定や自己評価への抵抗感も和らぎます。
 更に、今回は育児中のメンバーが多かったので、
 ”長い人生には、様々なステージがある”という事例を通して、
 ”今一番大切なことに集中して、一息ついたらまた仕事に集中しましょう。
 とメッセージを伝えております。
 このテーマは男女共通なので、今後も伝えます。

 ここまでで、15分貯金が出来たと思ったのですが、
 休憩時間10分が昼休みに吸収されているので、実質の貯金は5分ほど。
 それでも、無駄なフレーズや重複するフレーズは極力抑えたし、
 新たなメッセージも加えているので、まずまずです(笑)。

■人事評価の基本と実際
 まず、人事評価の重要性と目的を、私なりのポイントとキーワードで説明します。

 ◆業績に対する評価
 ここでも、テキストの項目を確認したり、彼らに黙読してもらいながら、
 私なりのキーワードを紹介しました。 
 その上で、模擬の”自己申告書”を揉んでもらいます。
 評価者研修と同じ事例ですが、話し合うポイントを絞って指定し、
 個人&グループで30分ほど。
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 4グループのうち、一グループはじっくりと、他のグループは時間配分は半々でした。
 今回は、半数の初心者は大変でしょうが、
 ベテランにとっても初心者の新鮮な感覚が刺激的なのかもしれません。
 どのグループも真剣に取り組んでくれました。

 事務局からのコメントシートを配布して簡単に解説してもらった上で、
 私からも実践的なアドバイスをしたつもりです。
 基本的な話もするが、例えばこういうメッセージもあります。
 『半年間、自分が取り組んだことはしっかりアピールして欲しいが、
  努力と工夫が自分の等級に期待されているレベルかどうかは意識しましょう。

 『目標の連鎖も大切だが、行き過ぎるとやらされ感になってしまう。
  自分がワクワクするような目標設定も一つくらい考えて欲しいが、
  表現する時には職場やお客様にどういうメリットがあるかを訴求すること


  これらのメッセージは、彼らの上司にもしっかり伝えたつもりです。

 ◆行動・発揮能力に対する評価 
 最終の課題は、成果をあげるためのプロセス評価(人事考課)。
 講義は簡潔に終えて、理解促進テストで6事例に取り組みます。
 これも、評価者研修の事例と同様なのですが、
 ”今後、上司から部下はどの様に見られていくのか…
 という観点で、我々が送る最適解というよりコメントシートも
 被評価者である部下に対するメッセージになります。
 プロセス評価を中心に、一部目標に関する事例も入れて、
 個人ワークとグループ討議で30分とりたいところですが、
 今回は5分延ばして25分は確保できました。
 時間を気にしながら最適解と解説を行いましたが、
 文章にしているが、やはり自分の言葉でポイントを伝えたかったのです。

 最後に、
 『上司も大変でしょう?
 『みんな不慣れで不安もあるが、一人ひとりが主体的に取り組んでいけば大丈夫!
 とメッセージを送って、4.5時間は終了です。

帰りの車内で確認した感想ラベルは、
前回の感想もあったので極端に心配していないが、
やはり読むまでは怖いものです。
かなりのメンバーが、私のメッセージをしっかり受け止めてくれていました。
当然、具体的な作業に入ると疑問や新たな不安も出てくるでしょうが、
同僚や上司と話し合い、事務局と相談しながら進めていけばよいのです。
社員全員が受けてくれるメリットもあるので説得力も高まるですが、
各論の前に、彼らの意識や発想も随分変わってくれたと思います。
ただ、問題は実践なので、これからですが…。

今回で、かなりのベースが出来上がったのですが、
3回目4回目は、逆に情報も増えていくので、取捨選択が必要です。
大変ですが、楽しんで取り組みます。
posted by Tadashi Yano at 15:16| Comment(0) | 研修・セミナー

30才キャリア 第7班(最終戦)

自宅です。
20年間担当してきた某社の
キャリアプランニング30研修も今回の第7班で一区切り。
3日間を振り返ります。

【3月13日(月) 1日目】

第7班は32名(女性7名)。
職歴ありは3名、技術専門製造職が24名、既婚者14名でママが1名、
後輩等が居る者16名、今年の異動者1名、これまでに異動なしが16名です。

朝一番4つの質問では、
”走っている”は10名、
”任されている”は17名、
”視野を広げている”は3名、
”仕事が充実している”は17名。
充実しているメンバーの割合がいつもより高い性か、元気は良いです。
ただ、調子良過ぎて滑らないように注意していきます(笑)。

■”ガラスのコップの使いみち”で3分で15個以上を目指す挑戦者は1名居ましたが、
 有言実行とはいかず、他の2名が実績として15個以上発想してくれました。
 各自の目標達成率は46.9%でした。
 目標設定が高すぎたのか…(笑)。

■午後一番、”歴史と体験の共有化”。
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 60分に設定したが、時間通りに終了。
 朝から比較的賑やかだったので目立たないが、
 徐々に親密度が高まっていきます。
 
■一旦休憩後、段階を踏みながら将来像を描いていきます。
 まずは、“働く意味(何をやりたいのか)”の整理です。
 働く目的の%の仮説では、
 ”お金”の割合が20%〜100%(3名)の幅があり、
 今回は80%が目立ち、次に50%が目立ちました。
 仮説を立ててから、個人ワーク25分で整理(文章化)します。
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 その後、10分ほどで互いの働く意味を共有化します。
 この段階では、働く意味と言ってもまだモヤモヤしているのですが、
 残り2日間他の課題に取り組みながら、この働く原点に立ち返ることで
 徐々に明らかになっていきます。

■次に、”自分ならではの能力”を棚卸ししました。
 職人の事例を紹介して刺激を与えてから個人ワークに入ります。
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 ”ガラスのコップの使いみち”の要領で、
 仲間と相談しながら、時にはアイデアを盗みあいながら取り組んでおりました。
 
■最終コーナーは”わが社グループは必要ない!?”という模擬ディベートです。
 チーム編成をした後、1.作戦会議、2.ディベートモード、3.仲良しモード
 まずは、G内で必要派不要派に別れて作戦を練り、
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   ディベートモード、仲良しモードで10分ずつ闘います。
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 全体会合ではどちらの立場になるかわからないので、
 グループ内で、自社の存在意義・存在理由、強み弱みを
 多面的に考えた筈なのですが…。

 全体会合は、今回7グループあったのですが、最初からうまく分かれてくれました。
 必要派希望が4グループ、
 不要派希望の3グループ。
 幸先が良いと期待したのですが…。
 
 合同の作戦タイムは10分。
 不要派
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 必要派です。
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 いよいよ本番です。
 前回の反省から、口火だけは”必要派”に切ってもらい
 その後は形式無視にしたところ、賑やかではあるけれども、上手く噛み合わない。
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 今回も、ディベートモードが微妙な空気になったので、20分前に止めました。
 さぁ、期待していた仲良しモードですが、
 自身の仕事や職場を通した自社の存在意義、強みや弱みを語ってくれるが、
 いつも以上に懐疑的もしくは期待をしていない発言が目立ちました。
 当たり障りのない感想ではなく、正直な感想を語ってくれたと思うので嬉しいが、
 残り2日間が多少不安になりました。

夕食後宿泊棟に戻り、確認した感想ラベル。覚悟していた以上に
 『興味が無く、集中出来ませんでした。
を始めとする懐疑的な感想がチラホラと…。
いつもは”寄り添う”姿勢が強いのですが、
この日は”気合を入れて真正面から立ち向かう”姿勢だったかな?
それでも、夜と朝を使って2時間以上かけてコメントをまとめると、
意外と落ち着きました。


【3月14日(火) 2日目】

30分くらい前に教室に入り、コメントを見直していると、
元気良く挨拶をして入室してくるメンバーが6,7割。
期待します(笑)。

■5分間のフリートークで眠気と緊張感を飛ばした後、感想ラベルの共有化。
 人数が1グループ多いので、余計に時間管理を気をつけたところ、
 ほぼ60分で収まりました。
 一旦休憩に入るのですが、教室の空気はメッセージが伝わったどうか微妙…。

■休憩後は、”プチ自慢大会”に入ります。
 前日個人ワークで作成した財産を目録を、他流試合で情報交換するのですが、
 その前にグループ内で予行演習します。25分間。
 今回は、グループ内で一人5分間ずつ発表するパターンがほとんどでした。

 いよいよ本番です。3名or4名ずつの9チーム。
 大半のチームは、教室内に場所を確保して面接大会。
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 2チームはわが道を行くで、別の居場所を確保して、ゆったりと情報交換。
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 前日、気になる反応だったメンバーに注目しているのですが、
 際立った変化は感じられない…。

 とはいえ、大半のチームは、初対面に近いメンバーと
 財産目録を増やし、深掘りさせるだけでなく、
 互いの仕事や職場の話を聞きながら、社内の視野を広げておりました。
  
 13:00に再開し、10分午前中のやり取りで増えたラベルを確認した後、
 ”能力開発のポイント”を共有化しました。

■自分の興味や関心がどこにあるか(ないか)を整理した後、
 個人ワーク30分で”将来像を描く”に取組み、
 互いの夢をより大きく、より具体化するように伝えて50分の情報交換。
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 今回も50分に設定して様子を観察していると、
 20分経過したあたりから盛り上げって来たと思ったら、
 半数近くのグループが早めに終った様子…。
 なかなかイメージどおり、期待通りには進みませぇん(苦笑)。

■将来像を実現する為には一人で取り組むことには限界があり、
 ”人的財産”を整理して支援してもらうことも大切です。
 個人ワークは20分、情報交換は25分にセット。
 個人ワークも情報交換も淡々と進んでいくようですが、
 個々人の中では、様々な人々を思い出し、様々なことを考えてくれていたようです。
 感想ラベルでも、その変化が伝わってきます。
  
■最終コーナーは”仲間に映った自分”。
 2日間を振り返り、
 互いの”良かった点”と”改善点(長所を伸ばす為の)”をプレゼントします。
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 今回は一番早いグループで約40分、一番時間をかけた2グループが65分でした。
 時間をかければ良いというものではないが、
 終了後のグループ内の雰囲気はとても和やかでした(笑)。
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今回の事務局Tさんと事務所で1時間近く楽しく語らい、
宿泊棟の自室に戻って確認した感想ラベル。

初日の抵抗勢力の感想は随分前向きになってくれたが、
毎回2日目の感想ラベルは質量共にぐーんと伸びるが、今回は…。
まだ残り1日あるので、
初日と2日目の感想の違いを確認しながら、更に彼らと向き合います。


【3月15日(水) 3日目】

気合を入れて30分前に教室に入り、コメント最後の見直しをしていると…。
前夜、エネルギーが有り余ったメンバーが、消灯の門限を破り、騒いでいたらしい。
事務局から何度も注意喚起していた結果なので、
対象者には始末書を提出してもらうことになりました。
事務局からは私の研修の流れに配慮したいと言って頂いたが、
まずいことは早めに指摘して、反省して、次に活かすことが大切なので、
開始前に事務局様からお叱りを頂く。

■朝一番のフリートークに始まり、対象ではないメンバーが多数派なので、
 彼らの精神状態も考えながら進行する。初日に比べると随分元気になってくれました。
 初日の夜は聞こえなかったが、2日目の夜は廊下での笑い声も多かった。
 怪しい研修の疲れと二日酔いが無ければ良いが…(笑)。
 感想ラベルの共有化も、初日との違いを確認しながら50分でまとめる。

■最終日は、将来像を実現させる為に、”仕事系”の分析に取り組みます。
 私がリードしながら個人ワークで6分強、
 まずグループ内情報交換を25分ほどで行いました。
 とても恵まれている状態は0名、かなり恵まれている人が4名、
 平均以下は5名と、割合からするといつも以上に良好とは言いづらい。
 ただ、これも全体像を漠然と捉えているので、
 細部を検討し、他のメンバーと視点を違いを共有することで見方が変わることも…。

 職種別分科会は、エンジ系の2名、研究開発・その他が合同で5名、
 営業系が4名、充填系の11名が2チーム、液プロ・調合(殺菌)系8名に、
 成形・包装の2名が合流し、10名が2チームに分かれました。
 大半のチームが教室を陣取り、情報交換。
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 分科会は、現在の職種に限定せず興味や関心のある分科会に参加を募るのですが、
 今回も人員構成の関係もあり、ほぼ現行のままでした。
 分析結果を中心にした情報交換ではありますが、
 同じ様な仕事をしていても人によって視点も感じ方も違います。
 更に、各自の現状や成功体験・失敗体験等を共有化しながら、
 60分ほど近く互いを勇気づけておりました。

■昼休みまでに新たな事態も発覚したので、60分休憩後集合し、
 状況説明と、朝一番に輪をかけて厳しいお叱りを頂いたが、
 私も同感です。
 同じことを言わないように気を遣いながら、私なりのメッセージを考えます。

 午前中の振り返りを10分ほどでまとめた後、
 模擬ディベート『後輩育成は必要ない!?』に取り組みます。
 前回は他グループとの他流試合も投げかけたが、
 今回は最初からグループ内で”最後の共同作業”に徹する。
 まずは、作戦タイム
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 ディベート&仲良しモード。
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 3日間様々なテーマに取り組んできたのですが、
 先輩の立場と後輩の立場の両面から自身の体験を振り返り、
 仲間とのやり取りで学んだことも踏まえて、楽しく議論してくれたと思います。
 
 最後に、”指導”と”育成”と”キャリア支援”の視点を紹介し、
 ”後輩の様子がおかしいと思ったら…”のアドバイスを送って
 このワークも終了です。

■最終コーナーは、『キャリア活動計画』の作成です。
 作成目的を伝えて、個人ワークを中心に45分。
 事務局提出のレポート作成に加え、
 今回は反省文作成が必要なメンバーも居たのですが、
 思いのほかこのワークに集中しているメンバーが多くて嬉しかったです。

最後に、私からメッセージを送り、グループ内でエール交換し、
感想ラベルを書いて終了です。
今回の事務局様に撮影班をお願いして、集合写真で締めました。
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帰路、休憩で立ち寄ったコンビニで確認した感想ラベル。
ホップ・ステップとは行かなかったので、どうなるかと不安でしたが、
思いのほか嬉しい内容が多く、パフェを食べながらウルウルしておりました。
ただ、こういう感想を書いてくれるのに、何故約束を守れなかったのか…。
有終の美を飾れました!』とは言い難いのですが、
思い出深い研修になったし、私らしいと言えばそうなのでしょう(笑)。

これまで20年間、3日間コースを担当させて頂き、私自身学ぶことが多かったです。
今後、別の階層で担当することがあるかもしれませんが、それも未知数。
まずは、20年間担当させて頂いたこの経験を活かし、
他のお客様や他の研修プログラムに反映させていくつもりです。
20年間は長いようで短かったです。
まことにありがとうございました。
posted by Tadashi Yano at 13:39| Comment(0) | 研修・セミナー

2017年03月08日

被評価者研修第1班

自宅です。
昨日の被評価者研修第1班を振り返っておきます。

【3月7日(火) 午後】

事務局からの制度説明を40分ほどかけて行ってから担当した
某社の被評価者研修第1班は、15名(女性7名)。
職歴あり5名、1年以内の異動者4名、目標管理の初心者を自覚する者6名。
第1班は、2階層の等級のメンバーです。

今回は、3つの質問に絞ったのですが、
仕事で走っているメンバーが10名、
仕事を任されてのびのび仕事をしているが10名
まではまずまずでしたが、
仕事が充実しているメンバーが2名というのは意外でした。
それぞれ質問の受け止め方も違うかもしれませんが、
少しでも視点を変えてもらうことも私の課題の一つです(笑)。

実質4時間強なので、具体論を学ぶことにも限界があり、
何故人事評価や自己申告が大切なのか”という点を体験で実感してもらいます。

■発想ゲーム:ガラスのコップの使いみち
 ”思い込みを排除する”と”相互学習”の重要性を知ってもらう為に、
 個人ワーク3分、情報交換4分で進めます。
 短時間でまとめたいので、いつものような無駄話は省略。
 自分の目標数をクリアできたメンバーは12名(80.0%)。
 今回から初めて目標設定をして自己申告するメンバーが居るので、
 ”目標(ゴール)を設定して取り組むと、結果も出易い
 ことに、気づいてもらいたかったのです。

一旦休憩後、

■成長体験と成長要因 〜 互いの歴史と体験から学ぶ 〜
 冒頭に、人事評価の目的は
 ”社員一人ひとりが自分らしく働き、能力を高めて成果をあげて、
  お客様に満足していただき、会社を発展させるためにある

 点を確認した上で、互いの仕事経験で印象に残っていることを共有化して、
 ”人が頑張れる(頑張れない)要因”や”成長要因”を整理します。

 その前に、評価者研修同様に”働く意味”の仮説(特に働く目的)を共有化します。
 私はあまりウロウロしないようにしたのですが、
 耳をダンボにしていると、それぞれ捉え方は違っているようです。
 4時間の研修ですが、少しでも元気になって欲しいと願っているので、
 冒頭に伝えた”視点を変える”手段として、働く意味の重要性を伝えました。
 一人10分ほどでしたが、互いの歴史や体験の一部を共有化することで、
 グループ内の親密度が増して行きます。
 『自分らしく仕事をして、能力を高めて成果をあげる為にも、
  実務について結果を出しながら学んでいきましょう。
  その為にも、この制度と運用を活かしていきましょう。

 上司も同じ体験をしてくれているので、
 職場で上司や仲間とコミュニケーションをとり実践しようと伝えて、本論に…。

 予定では、もう少しコンパクトにまとめるつもりでしたが、すでに半分以上経過。
 ここまでの流れがあるからこそ、この後の展開が楽になると信じているが、
 第2班以降はかなり大胆に圧縮しなければ…(苦笑)。

■人事評価の基本と実際
 前段の体験も振り返りながら、人事評価の重要性を整理しました。
 極力お勉強モードは避けたいので、テキストの項目を紹介しながら、
 私なりのポイントを伝えます。

 ◆業績に対する評価
 ここでも、テキストの項目を確認したり、彼らに黙読してもらいながら、
 私なりのキーワードを紹介します。 
 その上で、模擬の”自己申告書”を揉んでもらいました。
 評価者研修で使った事例を、もう少しテーマを絞り、争点を提示した上で、
 個人&グループで30分ほど。
 4グループありましたが、時間配分は半々くらいでしょうか。
 第1班は、すでに自己申告を体験しているメンバーが多数派だった性か、
 グループ討議もかなり盛り上がる。
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 事務局からのコメントシートを配布して解説してもらった上で、
 私からもテーマを絞ってメッセージを送りました。
 基本的な話もするが、例えばこういうメッセージもあります。
  『目標の連鎖も大切だが、行き過ぎるとやらされ感になってしまう。
   自分がワクワクするような目標設定も一つくらい考えて欲しいが、
   表現する時には職場やお客様にどういうメリットがあるかを訴求すること


 ◆行動・発揮能力に対する評価 
 残り時間がかなり迫ってきたので内心焦りながら(笑)、
 成果をあげるためのプロセス評価(人事考課)も講義は簡潔に終えて、
 理解促進テストで6事例に取り組みます。
 基本的に、評価者研修の事例と同様なのですが、
 ”今後、上司から部下はどの様に見られていくのか…
 という観点で、我々が送る最適解というよりコメントシートも
 被評価者である部下に対するメッセージになります。
 プロセス評価を中心に、一部目標に関する事例も入れて、
 個人ワークとグループ討議で30分とりたかったのですが、
 残念ながら今回は20分強が限度でした。
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 それでも、教室にサラサラサラと響く筆記用具の音は、
 彼らが真剣に取り組んでくれた証拠でしょう。
 最後に最適解と解説を行いましたが、
 感想ラベルにあのワークが面白かったというものもありました。

 最後に、
 『少しだけ評価のシミュレーションをやってみたが、皆も大変だったでしょう。
 上司も大変さを意識しながら、前向きに取り組もうとしてくれています。
 ただ、上司も全て皆の一挙手一投足を観ている訳ではないから、
 日常的なコミュニケーションを大切にしながら、情報発信しましょう!

 とメッセージを送って、4.5時間は終了です。

帰りの車内で確認した感想ラベルは、評価者研修以上に怖かったです。
1日8時間でも駆け足でしたが、
テーマを絞っているとはいえ4.5時間で伝えることは…。
いつも緒戦は上手くまとめようと思わず、伝えたいことを網羅するのですが
感想ラベルを読むと、私のメッセージをしっかり受け止めてくれている内容も。
もちろん、中には『ますます分からなくなった。自信がない。
という感想もあるのですが、彼は自分で身につけていけると信じております。
人事評価の重要性と方法論だけでなく、自分と向き合う、後輩と向き合うなど
キャリアのメッセージも受け止めてくれた内容も意外と多かったです。

ギリギリ合格点を頂けたかもしれないが、時間管理は課題です。
次回までにレッスンプランを見直して、来週からの第2戦以降に臨みます。
posted by Tadashi Yano at 17:01| Comment(0) | 研修・セミナー

2017年03月05日

30才キャリア 第6班

自宅です。
宿題も随分片付けたので、
某社のキャリアプランニング30研修第6班を振り返ります。

【2月27日(月) 1日目】

第6班は30名(女性7名)。
職歴ありは1名、技術専門製造職が20名、既婚者15名でパパが11名、
後輩等が居る者24名、今年の異動者0名、これまでに異動なしが14名です。

朝一番4つの質問では、
”走っている”は16名、
”任されている”は20名、
”視野を広げている”は2名、
”仕事が充実している”は12名。
前回同様必ずしも良好とは言えない状態です。
ただ、私の解説というかメッセージが、前回ほど伝わっている実感が無いのです(笑)。

■3日間の研修を円滑に進めるための、
 オリエンテーションの発想ゲーム”ガラスのコップの使いみち”では、
 3分で15個以上を目指す挑戦者は居ませんでしたが、
 実績として結果を出したメンバーが女性3名
 各自の目標達成率は76.7%でした。
 おとなしいが決して引いている訳ではないので、気長に待ちます(笑)。

■午後一番、”歴史と体験の共有化”。
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 60分に設定したが、Dグループから延長申請があり、5分だけ延長。
 こういう小さな動きや変化を大切にして、私自身を動機づけます。
 グループ内はまだまだ固さが残っているものの、
 徐々に親密度が高まっているので、最終日が楽しみです(笑)。
 
■休憩後、約1日かけて、素材作りに励み、将来像を描いていきます。
 まずは、“働く意味(何をやりたいのか)”の整理です。
 働く目的の%の仮説では、
 ”お金”の割合が30%〜100%の幅があり、
 今回は70%が目立ちました。
 やや現実的なメンバーが多いのか…。

 働く意味を個人ワーク25分で文章化し、10分かけて情報交換です。
 まとめは、残り時間を気にしながら、当社の元受講生パパの事例を紹介して、
 ”ありがとうございました”の意味を伝えて、この課題は一応終了です。

■”働く意味”を充実させて自分らしく働く為には、
 自分の武器となる”自分ならではの能力”を磨くことが重要です。
 オリエンテーションは極力簡素化して、
 職人の事例を紹介して刺激を与えてから個人ワークに入ります。
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 短時間の個人ワークですが、”カンニング大歓迎”とアドバイスしたところ、
 皆さんどういう手順で進めるか、相談しながら取り組んでおりました。
 
■最終コーナーは”わが社グループは必要ない!?”という模擬ディベートです。
 チーム編成をした後、1.作戦会議、2.ディベートモード、3.仲良しモード
 まずは、G内で必要派不要派に別れて作戦を練り、
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 ディベートモード、仲良しモードで10分ずつ闘います。
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 全体会合ではどちらの立場になるかわからないので、
 グループ内で、自社の存在意義・存在理由、強み弱みを
 多面的に考えた筈なのですが…。

 全体会合は、当初必要派希望が5グループ、
 不要派希望の1グループも、最後に犠牲的精神で…。
 1対5では難しく、個人で回ってくれるメンバーも手をあげてくれないので、
 もう少し粘っていたら、2グループが不要派に回ってくれました。
 
 合同の作戦タイムは10分。
 不要派
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 必要派です。
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 いよいよ本番ですが、経緯からして”必要派”が優位と踏んでいたが、
 ”不要派”が思わぬ切り口から先制パンチ!
 必要派の中で2名が応戦するが、ある種孤立無援状態。
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 今回も、微妙なクリンチ状態になり、私が約20分弱で止めました。
 通常は、仲良しモードに入ると、各自が自身の仕事や職場を通した
 自社の存在意義や存在理由、強みや弱みを語ってくれるが、
 今回は、『勉強になりました。』という当たり障りの無いコメントが目立つ。
 久々に、軽〜い渇を入れました(笑)。
 中には、前向きな意見もあったのですが、
 やや気まずいムードの中、一日目は終了です。

夕食後宿泊棟に戻り、確認した感想ラベル。
孤軍奮闘で怒っている感想もあるし、やはり当たり障りの無い感想もあるが、
意外に各自の本音の感想だったと思います。
2日目3日目で、彼らがどこまで自己開示してくれるか…。
彼らを信じて、粘り強く働きかけるつもりです。


【2月28日(火) 2日目】

2日目の流れは第5班と同様ですが、一抹の不安も…。

■5分間のフリートークで眠気と緊張感を飛ばした後、感想ラベルの共有化。
 60分間熱〜いメッセージを一気に送りました。
 彼らも、前日のことを振り返ってくれたのか、徐々に熱を帯びていきます。

■休憩後は、”プチ自慢大会”に入ります。
 他流試合のプチ自慢大会を想定して、まずはグループ内で予行演習した後、
 本番です。3名ずつの10チーム。
 季節的に外でノンビリ日向ぼっこしながらとはいかないので、
 2チームは居場所を確保して、ゆったりと情報交換。
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 残りの8チームは、教室の中で面接大会。
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 まるで就職相談会の面接ブースの様でした。
 さほど緊張感は無いものの、順番に面接を繰り広げておりました。
 時間の経過と共に、徐々にグループ内の親密度が増して行き、
 他流試合は新鮮だが、グループに戻るとホッとすることに気づいてくれたか…。
  
 13:00に再開し、10分午前中のやり取りで増えたラベルを確認した後、
 ”能力開発のポイント”を共有化しました。
 私のメッセージも、受け止めてくれている感触が増えてきます。

■自分の興味や関心がどこにあるか(ないか)を整理した後、
 個人ワーク30分で”将来像を描く”に取組み、
 互いの夢をより大きく、より具体化するように伝えて50分の情報交換。
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 今回も5分だけ延長しましたが、
 『将来像は見えないからこそ、描く!』というメッセージに応え、
 仲間と情報交換していく過程で、新たなテーマが見えたり、
 描いた将来像に確信を得たり、一部には同士が増えた人も居たようです。

■2日目は、”将来像を実現する為の課題づくり”の”人的財産”に集中します。
 個人ワークは20分、情報交換は25分にセット。
 たった20分ほどですが、事前課題でも思い出している筈だし、
 『自分はいろいろな人に支えられていたんだ
 と実感してくれたメンバーも少なからず居たようです。
 その日の積み重ねだとは思いますが、私としてはこの情報交換辺りから
 『ようやく軌道に乗ったかな…』と思えました。
 
■最終コーナーは”仲間に映った自分”。
 今回も、オリエンテーション後教室の空気が一瞬冷えるのですが、
 早いグループで約50分、遅いグループで60分強かけて、
 互いの”良かった点”と”改善点(長所を伸ばす為の)”をプレゼントしておりました。
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宿泊棟の自室に戻って確認した感想ラベル。
初日の反省を踏まえて2日目積極的に取り組んだことを仲間が認めてくれた
という内容も少なからずありました。
ただ、翌日、周囲からの賞賛も大切だが、
やはり自分で実感することが基本なのだと、
伝えるつもりです。
ここまで来れば一安心ですが、
この後彼らの初日と2日目の感想の変化に寄り添いつつ、
コメントを考えます。


【3月1日(水) 3日目】

■朝一番のフリートーク、初日に比べると随分元気になってくれました。
 初日の夜は聞こえなかったが、2日目の夜は廊下での笑い声も多かった。
 怪しい研修の疲れと二日酔いが無ければ良いが…(笑)。
 感想ラベルの共有化は、50分でまとめる。

■将来像を実現させるために、”仕事系”の分析に取り組みます。
 私がリードしながら個人ワークで6分強、
 まずグループ内情報交換を25分ほどで行いました。
 とても恵まれている状態は0名、かなり恵まれている人が5名、
 平均以下は5名といつも並ですが、良好とは言いづらい。

 職種別分科会は、エンジ・物流系の3名、管理企画事務等が合同で5名、
 営業系は女性が3名、成形・包装・検査の4名、充填系の7名が2チーム、
 液プロ・調合(殺菌)8名が2チームに分かれました。
 大半のチームは教室を陣取り、
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 営業系の3名は個室を確保して情報交換。
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 分科会は、現在の職種に限定せず興味や関心のある分科会に参加を募るのですが、
 今回も人員構成の関係もあり、ほぼ現行のままでした。
 一応分析結果を中心に情報交換とは言っています。
 同職種のチームでは、同じ様な仕事をしていても人によって視点も感じ方も違います。
 ただそれだけに拘らず、各自の現状や成功体験・失敗体験等を共有化しながら、
 50分ほど互いを勇気づけておりました。

■昼休みを55分に短縮して集合する。
 午前中の振り返りを10分ほどでまとめた後、
 模擬ディベート『後輩育成は必要ない!?』に取り組みます。
 初日のディベートのこともあったので、
 他グループとの他流試合はどうか?と声をかけたが、希望は1グループだけ。
 それでも、あるグループでは1名が4名を相手にして挑戦してくれました。
 まずは、作戦タイム
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 最後の共同作業であるディベート&仲良しモード。
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 3日間様々なテーマに取り組んできたのですが、自身の体験を振り返り、
 仲間とのやり取りで学んだことも踏まえて、楽しく議論してくれたと思います。
 
 最後に、”後輩の様子がおかしいと思ったら、まず何をしますか?
 という投げかけをして、このワークは終了です。
 初日から何度も『他人に変わってもらおうとする前に、まず自分が変わろう!
 と伝えていたのですが、どこまで受け止めてくれただろうか…。
 感想ラベルを読むと、これもずっしりと響いたメンバーが居たようで嬉しかったです。

■最終コーナーは、『キャリア活動計画』の作成です。
 作成目的を伝えて、個人ワークを中心に45分。

最後に、私からメッセージを送り、グループ内でエール交換し、
感想ラベルを書いて終了です。
今回の事務局様に撮影班をお願いして、集合写真で締めました。
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帰路、休憩で立ち寄ったコンビニで確認した感想ラベル。
嬉しい内容が多く、ウルウルしてしまいました。
残すところ、あと1会合。
有終の美を飾れるよう取り組みます。
posted by Tadashi Yano at 14:49| Comment(0) | 研修・セミナー

2017年02月26日

評価者研修第2班

【2月24日(金) 9:00〜18:00】

某社の評価者研修第2班は、男性ばかりの13名。
職歴あり4名、評価者としては初心者を自覚する者2名。
朝一番、2つの質問は、
仕事で走っているメンバーが9名はともかく、
仕事が充実しているメンバーが9名も居るので、少し期待します(笑)。
3グループともに、日常的接点が多い組み合わせなのか和気あいあい…。

第1班の反省を踏まえて時間配分や指示の内容を少し変えたが、
大きな流れは変わりません。

■模擬ディベート”人事評価は必要ない!?”
 人事評価の重要性を共有化する課題ですが、
 今回も皆さん楽しみながらも真剣モードです。
 まずは、10分の作戦タイム。
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 次は、10分刻みで”ディベートモード”と”仲良しモード”。
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 この課題は、評価面談に向けて、部下の思いや考えを一旦受け止めた上で、
 次に相手の視点を変えてあげるトレーニングも兼ねているのですが、
 中には直属の部下と上司も居た筈なので、まさに実践のシミュレーションです(笑)。

■成長体験と成長要因 〜 互いの歴史と体験から学ぶ 〜
 今回も、まず”働く意味”の仮説(特に働く目的)を共有化した上で、
 人が頑張れる(頑張れない)理由や人が育つ要因を整理します。
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 互いの歴史や体験の一部でも共有化することで、
 グループ内の親密度が増して行き、その後の共同作業がより円滑に進めます。
 そういうことも、理屈では分かっているが、
 自身と仲間の体験を共有化し、午後から共同の課題に取り組むことで実感できます。

■マネジメントの基本
 人事評価の前に、環境の激しい時代に期待されるマネジメントとは何か…
 という観点で、少し講義して、簡潔に互いの現状を共有化してもらいます。
 第1班では、若干時間不足だったので、少しでも時間を稼ごうと必死です(笑)。

■業績に対する評価
 ”目標による管理制度”の概論を簡潔に講義した後、
 3例の”自己申告書”をグループ内で揉んでもらいます。
 個人&グループで45分ほど。
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 前回、従来の基準の視点を変えたことが不徹底だったので、そこを強調したが、
 今回のメンバーは、各自各様の切り口や判断もあるが、柔軟に対応してくれて、
 1班以上に楽しんでいる印象も残りました。
 お陰で、私も1度経験していることを差し引いても、余裕を持って臨めました。

■行動・発揮能力に対する評価 
 成果をあげるためのプロセス評価(人事考課)も講義は簡潔に終えて、
 理解促進テストで6事例に取り組みます。
 プロセス評価を中心に、一部目標に関する事例も入れて、
 個人ワークとグループ討議で30分。

 理解促進テストは、敢えて曖昧だったり、誤解を招く表現があったりするのですが、
 様々な視点や考え方があり、侃侃諤諤の議論が続くが、ある種の余裕も感じました。
 最後に最適解と解説を行ったのですが、一部に納得できないメンバーも居た様で、
 終了後にワザワザ質問に来てくれました。このことも嬉しかったです。

■面談の基本と実際
 最終コーナーは、”目標設定面談”の模擬演習。
 
 前回は時間が短かった性もあるのか、ややサラッとした印象があったので、
 ”上司役”は、『敢えて自身と部下の目標がずれている状況を作って…』、
 ”部下役”には、『頑固で生意気な部下を演じて!
 とメッセージを送りました。
 組み合わせと時間配分は各グループに任せましたが、
 3グループともに、照れを捨てて真剣モードで取り組んでくれました。
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 最後に、『当事者意識を持って、部下と一緒に制度と運用を充実させましょう!
 とメッセージを送って、この日は終了です。

帰りの電車の車内で確認した感想ラベル、
研修中の雰囲気は良かったのですが、やはり読むまでは怖いのです。
でも実際に読み終えると、疲れがスーッと引いていくようでした。
もちろん、中には厳しいコメントもあるのですが、
マネジメントや評価だけでなく、自分と向き合う、部下と向き合うなど
キャリアのメッセージも受け止めてくれた内容も意外と多いのです。
いつものマネジメント研修とは少し違う内容で、
彼らなりの気づきを持ってくれたようなので嬉しかったです。

1班に比べると、終了後の疲れはそれ程でもないと思ったのですが、
やはり帰りの電車でいつの間にか眠っておりました(笑)。
疲れるのでしょうが、3月から始まる”被評価者研修”も楽しみです。
posted by Tadashi Yano at 18:48| Comment(0) | 研修・セミナー

2017年02月05日

30才キャリア 第5班

自宅です。
今年に入り面接は担当しましたが、研修はいきなり3日コース!
某社のキャリアプランニング30研修第5班を振り返ります。

【2月1日(水) 1日目】

キャリアプランニング30研修第5班は28名(女性7名)。
職歴ありは3名、技術専門製造職が22名、既婚者12名でパパママが7名、
後輩等が居る者15名、今年の異動者1名、これまでに異動なしが15名です。

4つの質問では、
”走っている”は10名、
”任されている”は16名、
”視野を広げている”は3名、
”仕事が充実している”は11名。
必ずしも良好とは言えない状態ですが、
私が解説している時に傾聴姿勢があるようで、気持ちよく話せましたよ(笑)。

初日の流れは、下記です。
 ■オリエンテーション
 ■過去の振り返り
 ■働く意味の整理
 ■財産目録づくり
 ■企業グループの自己否定

■3日間の研修を円滑に進めるために、
 オリエンテーションで発想ゲーム”ガラスのコップの使いみち”を行います。
 発想を柔らかくする、独りでは限界があるので相互学習を活かすことを体験します。
 3分で15個以上を目指す挑戦者も、実績として結果を出す人も居ませんでしたが、
 仲良く取り組んでいるし、各自の目標達成率は64.3%でした。

■午後一番、”歴史と体験の共有化”に60分間取り組みました。
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 個人的にはもっと時間をかけても良いと思うのですが、
 照れもあるのかいつも60分前後で終了します。
 それでも、互いの30年の人生を私生活も含めて共有化する中で、
 グループ内の親密度がグーンと高まっていきます(笑)。
 
 私は、彼らを枠にはめるつもりはさらさらないのですが、
  1.もっともっと元気になって欲しい
  2.これまで以上に自分を大切に(自分さえよければではなく)して欲しい
 というメッセージを前提に、”振り返りの振り返り”を行います。

■休憩後、将来像を描く為の素材作りに入ります。
 ”84才のおばあ”の事例を紹介した後、
 魅力的で具体的な将来像を描くためには”自分らしさの整理”が重要と訴えます。
  ◆働く意味(仕事観) :自分が何をやりたいか(WILL
  ◆自分ならではの能力 :自分に何が出来るのか(CAN) 
  ◆役割と使命     :自分が何をしなければならないのか(MUST

 まずは、“働く意味”の整理です。
 文章化に入る前に、働く目的の%の仮説を立てるのですが、
 ”お金”の割合が20%〜100%(複数)の幅があり、
 50%、70%(80%)の順で目立ちました。
 いつもとほぼ同じ様な傾向です。

 個人ワーク25分で文章化し、10分かけて情報交換です。
 当初立てた仮説も、頭で考え、文章に落とし、
 自分の言葉で発表し、仲間の発表を聞くことで
 微妙に変化する人も居るし、この段階では変わらなくても、3日間で変化する人も…。
 まとめは、当社の元受講生パパの事例を紹介して”家族の為に働くとは”を伝え、
 ”ありがとうございました”の意味を伝えて、この課題は一応終了です。

■”働く意味”の次は、”自分ならではの能力”です。
 簡単にオリエンテーションをした後、
 職人の事例を紹介して刺激を与えてから個人ワークに入ります。
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 個人ワークとは言え、”カンニング大歓迎”とアドバイスしたが、
 皆さん25分間黙々と課題に取り組み、時折相談をしております。
 この日は個人ワークまでで、翌日情報交換しながら更に深堀をしていきます。
 
■最終コーナーは”わが社グループは必要ない!?”という模擬ディベートです。
 チーム編成をした後、1.作戦会議、2.ディベートモード、3.仲良しモード
 まずは、G内で必要派不要派に別れて作戦を練り、
 ディベートモード、仲良しモードで10分ずつ闘います。
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 グループ内で、自社の存在意義・存在理由、強み弱みを考えたのですが、
 全体会合ではどちらの立場になるかわからないので、その点も想定しています。

 全体会合は、不要派が1グループだけで、5グループは必要派…。
 どうしたものかと悩んでいたところ、2つのグループが不要派に回ってくれました。
 
 合同の作戦タイムは10分と思っていたが、5分延長。
 不要派
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 必要派です。
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 本番は、ディベートモードが、微妙なクリンチ状態になり、私が約20分で止めました。
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 必要派の代表が口火を切ったが、
 不要派の代表が次から次へと反論をしていき、
 ”必要派”はたじたじとなり、空気が沈滞化…。
 いつもとは多少様子が違い、時には労使交渉のごとく労働条件にも話題が行く。

 このままでは収束するまでに時間がかかると思ったので、
 しばらく沈黙させた後”仲良しモード”に切り替えました。
 全員が、自分の仕事や職場を通した具体的な強みや弱み、存在意義等を
 15分以上語ってくれました。
 このやり取りを通して、社内の視野が広がり、会社に対する思いも徐々に高まります。
 そして、件の代表の本音トークでは、”必要論”を熱く語ってくれました(笑)。

夕食後宿泊棟に戻り、確認した感想ラベル。
もちろん、モヤモヤ状態もあるし、研修と将来に対する不安も見えるのですが、
最終コーナーの話題だけでなく、一日全体を振り返りながらまとめているし、
興味深い切り口も多いので、翌日からの展開が更に楽しみになりました。
ただ、一人だけ、少し(かなり?)気になる感想もあるのです。


【2月2日(木) 2日目】

いつもの開催時期であれば、午前中日向ぼっこしながら情報交換できるのですが、
今日の景色は冬場のゴルフ場の様です。
室内でおとなしく進めましょう。

2日目の流れは、下記です。
 ■感想ラベルの共有化
 ■財産目録の共有化(他流試合でプチ自慢大会)
 ■興味や関心領域の確認
 ■将来像を描き、共有化
 ■将来像を実現するために、人系の分析
 ■人的財産を活かす(相互フィードバック)

■5分間のフリートークで眠気と緊張感を飛ばした後、感想ラベルの共有化。
 55分目標で開始したが、途中で10分間休憩を挟み、実質65分でまとめる。
 前日に続き傾聴姿勢を感じるし、感想の内容も興味深いので、
 事例も少しは抑えてメッセージを伝え切ったと思います(笑)。

■休憩後は、”プチ自慢大会”に入ります。
 本番のオリエンテーションをした後、グループ内で25分準備をします。
 全員で交換するグループも、2名と3名に分かれて予行演習するグループも…。
 私の指示通りではなく、彼らが目的を理解した上で自分達で工夫してくれます。

 本番は、3名もしくは4名の他流試合。
 面接場面を想定して、60分ほどのプチ自慢大会です。
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 ここでも、基本的な流れは解説しますが、やり方は自主的に進めていきます。
 職場・職種・性別…どの様な組み合わせになるかは分からないのですが、
 強みや弱みを整理するだけではなく、
 互いの仕事の進め方や別の世界の話など知ることも出来て、
 また少〜し世界を広げることも可能になります。
  
 13:00に再開し、15分弱午前中のやり取りで増えたラベルを確認した後、
 ”能力開発のポイント”を共有化します。
 文章化もしているので項目を確認した上で、私の実体験も紹介しながら、
 重点テーマの2つは熱く語りました。

■自分の興味や関心がどこにあるか(ないか)を整理した後、
 ”将来像を描く”の個人ワークは30分。
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 冒頭、私が紹介した他社のサンプルに群がっていましたが、
 その後はまた黙々と作業に取り組んでいました。
 過去を振り返り、自分らしさを整理しているので書きやすいかもしれないが、
 積み上げ式の限界もあるので、ガラスのコップの容量で、
 すぐに実現できることから壮大なテーマまで拡散思考でラベル化し、
 シートに展開します。

 個人ワークには限界もあるので、グループ内で情報交換して、
 互いの夢をより大きくしたり、より具体化します。
 また、他者の発表を聞くことで新たなアイデアが生まれるかもしれないし、
 志を同じくする同士が居て今後のジョイントの可能性も広がります。
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 私は、メンバーから相談が無い限り、個別の内容には介入しないようにしております。
 それでも耳をダンボにして、彼らの表情やグループの笑い声を聞いていると、
 個人も色々工夫しているし、仲間とのやり取りで更に充実出来ているようです。

■互いの将来像を共有化した後は、”将来像を実現する為の課題づくり”に入ります。
 まず、『将来像を実現するには、種を撒く、仕掛けを打つことが大切!』と伝える。
 次に、”人的財産を活かす”というテーマに、拡散&収束思考で取り組みます。
 個人ワークは20分、情報交換は25分にセット。
 このワークでも、人に対する気づきが増えたメンバーが複数居たようです。
 この日の感想ラベルに、『周りに感謝の気持ちが強くなった。』というものが複数…。
 ますます怪しげな新興宗教の様に聞こえますが、ギクシャクした世の中で、
 相手を認めるとか、感謝する気持ちは忘れないで欲しいと願っております。
 
■最終コーナーは”仲間に映った自分”です。
 順番に、当事者が別室で2日間を振り返り自己評価をしている間、
 残ったメンバーで当事者に対する”良かった点”と”改善点(長所を伸ばす為の)”を
 協議してコメントをまとめます。
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 他者評価は、プラス要素は楽だが、マイナス要素を指摘するのは大変です。
 それでも、3名あるいは4名の視点を持ち寄り、
 時には真剣に、時にはおふざけも入れながら
 賑やかに話し合ってくれます。
 ラベルをもらいお礼・感想・疑問点等を交換する時も、やはり賑やか。
 それでも、2日間で伝えたメッセージを受け止めてくれたのか、
 相手を気遣いながら取り組んだ様子が伺えました。

 早いグループで45分ほど、遅いグループで65分かけていました。
 このワーク終了後、感想ラベルを書いた後流れ解散になるのですが、
 終了後の教室には、毎回爽やかな風が流れております(笑)。

感想ラベルは、いつも通り初日に比べて文章量が増えているし、
具体的で熱い内容も増えてきています。
ただ、気になるメンバーの感想ラベルは、コピー&ペースト…。

当日の感想だけでは読みづらいので、初日からの感想との変化も確認しながら、
彼らの感想に寄り添っていきます。


【2月3日(金) 3日目】

3日目の流れは、下記です。
 ■感想ラベルの共有化
 ■将来像を実現するために、仕事系の分析
 ■後輩育成の重要性と課題(先輩としての役割・使命)
 ■キャリア活動計画の作成

■朝一番のフリートーク、今日も変わらず元気そうですが、
 夏場と違い動きが鈍るのか、
 前夜皆で集まって飲み会をやった気配はなさそうです(笑)。
 感想ラベルの共有化は、前日の感想も一部紹介しながら繋いだが、
 なんとか50分ほどでまとまりました。
 今日も、素直な彼らに感謝です。

■将来像を実現させるために、”職場と仕事を見直す”を個人ワークで6分強、
 まずグループ内情報交換を25分ほどで行いました。
 とても恵まれている状態が1名、かなり恵まれている人が5名ですが、
 平均以下は7名といつも以上に多いのが意外でした。
 初日からの反応や表情を観察していると、のびのびと仕事をしているのかなぁ
 と思って居たのですが…。

 まずは、グループ内で情報交換を行い、本番の準備もしていきます。
 グループで、少し厳しい状況(と本人が認識している)メンバーの説明に対して、
 他のメンバーが視点を変えたり、自身の成功体験失敗体験等を伝えて勇気づけます。

 職種別分科会は、エンジ・物流・研究開発・管理企画事務が合同で5名、
 充填系の製造さんが6名、成形・包装・検査が5名、
 液プロ・調合(殺菌)8名が2チームに分かれて片方までが教室に残り、
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 営業系の4名がロビーで
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 液プロ・調合(殺菌)の4名は喫煙ルームだったので、撮影しておりません(笑)。
 
 分科会は、現在の職種に限定せず興味や関心のある分科会に参加を募るのですが、
 今回は現行のままでした。
 職種の混成チームでは、違った世界が見えるし、設問に対する捉え方も違います。
 同職種のチームでは、同じ様な仕事をしていても人によって視点も感じ方も違います。
 共通の素材はあるのですが、それだけにこだわらずに各自の苦労や工夫の現状を
 60分ほどですがゆっくり共有してくれたと思います。

 日頃、自職場は働きやすいとか働きにくいとか考えていますが、これも全体像。
 細分化して整理してみると、現状に甘えている自分や、
 うまくいかない原因や理由が見えてきます。 
 課題形成のアドバイスは、テキストにもまとめているが、
 口頭で熱〜いメッセージを伝えたつもりです。
 特に、数名の前向きだけど、迷ったり悩んだメンバーを想定して…(笑)。

■メンバーと話し合い、昼休みを10分間短縮して集合する。
 午前中の振り返りを10分ほどでまとめた後、研修最後の協同作業
 模擬ディベート『後輩育成は必要ない!?』に取り組みます。
 初日のディベートが、多少ワンサイドの様相も呈していたので、その反省も踏まえて
 違うことに挑戦しての失敗はOKだが、
 同じ事をやって失敗するのは勿体無いよと伝えてから、
 チーム編成をして、作戦タイムに入ります。
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 写真の右上に見えますかねぇ、
 初日のツワモノは一人で仲間3名と闘う為に、孤独な作戦タイム。

 いよいよ、ディベートモードと仲良しモードです。
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 3日間様々なテーマに取り組んできたのですが、自身の体験を振り返り、
 仲間とのやり取りで学んだことも踏まえて、楽しく議論してくれたと思います。

 ”後輩育成”の重要性と課題がメインテーマですが、
 サブテーマで、後輩の思いや考えと先輩の期待がずれた時の演習も兼ねています。
 後輩の意見を一旦は受け止めて、その上で視点を変える働きかけが出来るかどうか。
 
 最後に、”後輩の様子がおかしいと思ったら、まず何をしますか?
 という投げかけをして、このワークは終了です。
 感想ラベルを読むと、これもずっしりと響いたメンバーが居たようで嬉しかったです。

■最終コーナーは、『キャリア活動計画』の作成です。
 作成目的は2日目の朝も伝えているのでサラッと確認し、個人ワークを中心に45分。

最後に、私からメッセージを送り、グループ内でエール交換し、
感想ラベルを書いて終了です。
後任の事務局Iさんは、この研修の遠い昔の受講者。
引き続きもあったらしく、快く撮影班を務めて頂けました。
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帰路、休憩で立ち寄ったコンビニで確認した感想ラベル。
嬉しい内容ばかりでウルウルしてしまいましたが、中でも1枚が…。
初日2日目の感想ラベルが当たり障りない内容で、
行動を観察しても”心ここにあらず”という印象でした。
それでも、徐々に表情が明るくなってくれたので、
『今更…』だったのか、私が合わなかったのでか、別の問題を抱えていたのか、
と色々想像して、多少はメッセージを送っていたのですが…(笑)。
最後に、具体的な内容は不明ですが、苦しい胸のうちを素直に綴り、
3日間の詫びとお礼をまとめてくれました。
ホッとした反面、もっと何かお手伝いが出来たのではないかと、反省しております。
posted by Tadashi Yano at 12:49| Comment(0) | 研修・セミナー

2016年11月20日

先輩後輩合同研修2016

自宅です。
先日、内視鏡検査でポリープが見つかったのですが、
昨日良性であることが分かり、ホッとしているところです(笑)。
金曜日までの本年最終戦を振り返っておきます。

【11月17日(木) 1日目】

某市役所入庁10・11年目職員のキャリアデザイン研修は、19名(女性5名)。
ただ、職歴ありが11名も居るので、平均年齢はジャスト37才。
一般的なストライクゾーンは数名です(笑)。
技術専門職は4名、今年の異動者6名、後輩が居る者5名、地元出身は9名。
朝一番4つの質問の回答状況は、
走っている”は10名(52.6%)、
任されている”は15名(78.9%)、
視野を広げている”は9名(47.4%)、
仕事に乗っている”は15名(78.9%)
この段階としては、かなり良好な状態です。研修は無用かも…(笑)。

開始前は、2階層の入庁同期が主流なので、元気で和気藹々、期待をする。
但し、挨拶の元気度もそこそこ、私の自己紹介・解説の傾聴姿勢もほどほど…。
楽しみにして来てくれたメンバーも、
主体性とは?」に回答してくれるメンバーも居ません。

■”ガラスのコップの使いみち”でも、15以上を目指すメンバーは居ませんでしたが、
 目標達成率73.7%(14名)、結果として15個以上は1名居ました。
 今回、4グループともに目標設定の段階でざわついているので、
 『この段階でざわつくということは、頭が固くなっていない?』と声をかけたが、
 情報交換も単に共有化ではなく深掘りをしていたのでこっそり3分ほど延長。
 いつもと勝手が違います(笑)。

 その後、復習も兼ねて”私は○○○である”に個人で5分かけて取り組みます。
 ここでは共有化はしないのですが、組織の一員、資格や職種という看板を取ったとき、
 個人として何が残るか考えて欲しいというメッセージを伝えております。

■”歴史と体験の共有化”は、メンバーの経歴を考慮して、
 昼休みを挟んで75分。午前中は、まだギクシャクしております。
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 午後からは、少しずつ慣れたし、仲間の発表で思い起こすこともあったのか、
 徐々に熱が帯びていきます。
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 共同で課題に取り組むとき、お互いに違うという前提で、
 バックグラウンド、強み弱み、価値観を共有することの大切さと、
 ”過去と仲良くする”意味を熱く伝えて、一旦休憩です。

■事例を紹介して、将来像を描く重要性について解説した後、
 まず、”働く意味”の整理に入ります。
 某組織の管理職(お父さん)の事例と消防士の事例を紹介して、
 目的と手段を意識して働くことの重要性を伝えて、
 個人ワーク25分、情報交換10分。
 日頃から考えていた人も、初めて取り組んだ人も、まとまらずモヤモヤしています。
 情報交換の内容は、かなりコッテリ系でした。 
 働く目的の中で”お金”の割合は、20%〜96%と幅があり、
 50%が多数派(4名)でした。
 私からは、”誰の為に働くのか”に関する事例を中心にメッセージを送っております。

 ”行政職(事務屋)の存在意義”と”OS(駆動力)”の問題提起をして、
 ”財産目録づくり”へのブリッジをかけて、一旦休憩です。

■”財産目録づくり”は、まず個人ワークで25分。
 拡散思考で財産をラベル化し、収束思考でラベルをシートに貼りつけます。
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 ”カンニング大歓迎”と指示しても黙々と取り組むことが多いのですが、
 今回は、比較的あちらこちらで相談しておりました。

 ”プチ自慢大会”は4人(3人)一組の他流試合で40分。
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 一応面接場面を想定して、と伝えるが、目的を理解して自由にやるのが一番です。
 アドバイスをするというよりも、根掘り葉掘り質問しながら持ち味を引き出していく。
 私も、たまたまあるチームのメンバーに質問したのですが、
 専門職になった理由を聞くと、現場での限界を感じたからこそ更に上を目指した
 という彼女の原点が見えてきました。

 40分で情報交換して、5分で感想ラベルを書いて17時終了の目論見でしたが、
 17時過ぎまで取り組むチームがほとんどでした。

 会場からは少し離れたホテルにチェックインして確認した感想ラベル、
 モヤモヤ感はある意味前提ですが、働くママさんの悩みや不安が特に目立ちます。
 文面から察するに、充分納得できていない感想もあるので、
 明朝までに何度も読み返して、コメントを考えます。

【8年振りの再会】
この夜は、元受講者Yさんと8年以上振りの再会です。
彼とは、18年以上前某社の研修で出会いました。
とてもしっかりしており前向きなので、ML等でも仲良くしていたが、
地元の企業に転職してからしばらく関係が途絶えていました。
それが、最近フェイスブックで繋がり、関係復活です。
彼行きつけの居酒屋さんで、2時間弱でしたが会食。
営業時代の苦労話もたくさん聴きましたが、振り返ってみると
当時の苦労が血と肉となり、今に活きているという話も聴かせてもらいました(笑)。
馬肉の刺身も鰯フライも美味しかったが、写真はツーショットのみ。
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近いうちの再会を約束して、早めに解散です。


【11月18日(金) 2日目】

朝一番の挨拶も微妙…。
緊張感と眠気を飛ばす為に、5分間フリートーク。

感想ラベルの共有化”は、50分を目指し、なんとか時間通りに収める。
一旦休憩して、財産目録をグループ内で15分強共有した後、
能力開発のポイント”の重点項目を整理する。
情報交換は、サラッと終ると思っていたが、かなり突っ込んだ質問をしていました。

■将来像を描き、実現していく上での切り口
  WILL:自分がなにをしたいのか(長期的な視点で):働く意味
  CAN :自分に何が出来るのか:能力や専門性
  MUST:組織の一員として何をしなければならないのか:使命や役割
 を説明した上で、”市を取り巻く環境の変化”の共有化に取り組みます。
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 35分ほど各自のフィルターを通した環境の変化を共有化しましたが、
 プラス要因よりマイナス要因の方が多いというよりも、ほとんどがマイナス要因。
 ただ環境の変化に流されず適応していく為に、
 というよりもっと暮しやすい市にしていくために、
 新しい課題・難しい課題に取り組む必要があるし、
 そのことが自分にとってどういう意味があるのか、
 将来にどの様に繋がっていくのかを考えてもらえるように伝えました。

■午前中最後の課題は、”将来像を描く”の個人ワーク30分。
 私生活の将来像の重要性も伝え、84才の前向きな女性を紹介して勇気づけます。
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 いきなり民間バージョンのサンプルを確認する者、物思いにふける者等様々ですが、
 かなり真剣に取り組んでくれました。

 午後から、各自が描いた将来像をより大きく具体的に出来るよう共有化します。
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 『実現できるかどうかではなく、本気でやりたいこと、なりたい自分を自由に描く!
 と伝えたメッセージを受け止めてくれたのか、様々な将来像を語り、
 聴いているメンバーも、時にお気楽に、時に真面目に質問やアドバイスをしています。
 短いかと思いながら45分にセットしたが、結局10分強延長しました。
 ここで、グループ内の凝集性が更に高まります。

 描いた将来像を実現する為に、”仕事系”と”人系”の現状分析をする予告をして、
 一旦休憩です。

■”将来像を実現させるための課題づくり”は、まず”仕事系”の分析から。
 私が少しリードした後、個人ワーク6,7分、情報交換30分弱。
 仕事環境が”とても恵まれている”とそれに準ずる人が4名、
 ”あまり恵まれていない”人は2名、大半は”まずまず恵まれている”状況でした。
 4つの質問に対する回答状況からある程度予測していたが、かなり恵まれている。
 なので、あまり恵まれていないと認識しているメンバーに、視点を変えたり、
 自身の成功・失敗体験を踏まえた質問やアドバイスをするように指導しています。
 この30分間も、かなり充実していました。

■”人的財産”の整理は、個人ワーク・情報交換ともに20分にセットしたが、
 情報交換が止まらず、5分だけ延長しました。私からは、
 ”これまで以上に人に興味と関心を持って話かけてみる
 ”会いたいと思った人が居たら、今すぐ会えなくても連絡だけはしておく
 というメッセージを事例をまじえて送っております。

■最終コーナーの”仲間に映った自分”がスタートしたのは、16:25.
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 大幅な時間延長も覚悟したが、17:10までにまとめてくれました。
 内容的には、厳しいことを書いたり言ったりしているが、笑顔や笑い声が多いのです。
 『耳に心地よいメッセージも耳に痛いメッセージもあるだろうが、
 二日間共に行動したメンバーからの指摘だから素直に受け止められる。
 人をリードし指導し評価する為には、相手と行動を共にする、観察する、
 日常的にコミュニケーションをとることが大切なことを学んで欲しい。

 という私のメッセージを送って終了です。
posted by Tadashi Yano at 15:58| Comment(0) | 研修・セミナー

2016年11月15日

6年目の7名様

自宅です。
先週の中堅社員研修の様子をまとめておきます。

【11月11日(金) 1日目】
某社中堅社員研修は、20代後半のメンバーを中心に7名。
20年近く担当していますが、男性のみの研修は初めてかもしれません。
職歴ありは1名、技術専門職5名、本年度異動者2名、異動なしは1名、
全員が独身です。

朝一番4つの質問ですが、
”走っている”は3名、
”任されている”は4名、
”視野を広げている”は1名、
”仕事が充実している”は0名という状態。
昨年に引き続き、決して良好な状態とは言えません。
任されている”ことと”充実している”の相関関係は今のところ無いようです。

開始前の教室はおとなしかったが、朝一番の挨拶はまずまず元気でした。
私の自己紹介から4つの質問まで傾聴姿勢がまずまずなので、密かに期待もしたが、
研修を楽しみにしてきてくれたメンバーは0名、
主体性とは”の問いかけに応えてくれたメンバーも居ません。
多少覚悟をした上でのスタートです。

■研修での約束ごとを確認して一旦休憩後は、発想力のトレーニングです。
 ”ガラスのコップの使いみち”では、1名が15個を目指してくれました。
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 残念ながら有言実行とはいきませんでしたが、この挑戦する精神は尊い。
 7名様の目標達成率が14.3%(1名)と低いのは、目標を高く設定した性か…。

 予行演習後、
 ”理想のビジネスプロ”の要件に個人で3分、グループで10分かけて取り組みました。
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 aチームは、個人 9個、グループ36個、
 bチームは、個人10個、グループ30個と数は少なかったが、
 内容的には真面目路線ばかりでした。
 リストアップしてくれたことを実践してくれれば良いのですが…(笑)。

■今回は、1グループ7名なので、時間管理に悩みます。
 ”歴史と体験の共有化”を一人10分見当でセット。
 午前中はややアッサリ系のメンバー3名が時間通りに収めてくれました。
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 午後からの4名は40分で設定して、結果80分!
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 発表が増えていくほど様々なことが思い出され、後半ほど長くなるのは常ですが、
 特に午後からは、つらい時期の経験をカミングアウトするメンバーもおり、
 時間管理的には大変ですが、7名の親密度は高まったと思います。
 一旦休憩をとり熱を冷ました上で、ポイントを絞ってメッセージを送る。

■次に、他社の事例を紹介して”夢を描いて実現に向けて取り組む意味”を紹介します。
 ”働く意味”は、消防士の事例も紹介し、しっかり導入できました。
 働く目的の割合ですが、お金が60%〜100%と幅があり、70%と80%が複数。
 100%と仮説を立てたメンバーも、様々な観点から検討している様でした。
 個人ワークに、25分かけて取り組み、
 情報交換は、2チームに別れ10分間かけて取り組みました。
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 互いの働く意味を違うという前提で共有化し、私からメッセージを送ります。
 今回は、人数が少ないので、2日目に伝えているメッセージや事例も早めに紹介。

■”財産目録づくり”は、拡散思考15分と収束思考10分で個人ワーク。
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 プチ自慢大会という名の情報交換は、自主的に3・4名に別れます。
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 少し長いかなぁと思ったが、55分に設定。
 前半はサラ〜ッと流れていくので不安になったが、後半は持ち直す。
 ”財産目録”のラベルを増やし、内容を深めることがメインテーマですが、
 同じ職種でも事業所や上司や個人によって仕事の進め方が違います。
 そういう点も含めて、情報交換をしてくれたのであればOKです(笑)。

■夕食後取り組んだのが『わが社は必要ない!?』という模擬ディベート。
 ここ数年、社長と総務部長にオブザーブして頂いております。

 7名なので予行演習も出来ず、いきなり本番なので、
 作戦タイムの時間を延ばし、ディベートモードの時間も延ばしました。
 とはいえ、事前課題でも考えているので、作戦タイムは15分。
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 時間になり、不要派はもう少し時間が欲しいような素振りもあったが、
 必要派がある意味押し切る(笑)。

 ディベートは、”無制限1本勝負”にしました。
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 すると、必要派がいきなり『黒字を出している企業が不要なんてありえない!
 とカウンターパンチ!
 不要派は、想定外の切り口に戸惑ったのか、
 その後やや防戦一方になりがちでしたが、自分達の切り口も展開します。
 結局、ディベートモードは40分かけました。当然、勝敗は決めません。
 私は仲良しモードに重きを置いているので、一人1回以上発言してもらいます。
 主張したかったことを再確認する者、ワークを通した気づきや感想を述べる者…
 互いの仕事や職場を通した自社の存在意義や強み弱みを共有化します。

 ”仲良しモード”終了後、社長から会社の現状と今後の課題を熱く語って頂けたので、
 メンバーの不安も多少は解消されたと思います。

 社長には懇親会にも出席して頂き、
 1時間ほどでしたが若者たちの生の声を聴いて頂きました。

 部屋に戻って確認した感想ラベル、
 モヤモヤ感はあるものの、まずまず前向きでした。
 一日の行動を観察していると、素直だが熱量が低いとも思っており、
 その理由や原因を確認し、解決の糸口をつかめるのか…。
 コメントはある程度まとまったが、
 2日目が勝負だなと思う初日の夜でした。


【11月12日(土) 2日目】

■朝一番、最終コーナーが長引く予感もあり、いきなり感想ラベルの共有化に入ります。
 感想は7名分ですが、一人1つ〜3つのコメントを返し、45分で収める。

 一旦休憩後、感想ラベルの共有化では伝え切れなかった”能力開発のポイント”、
 ”強みを伸ばす”を追加する。

■そのまま、”将来像を描く”に入ります。
 個人ワーク30分では足らなかったので、40分に延長しました。
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 情報交換は、7名でもあるし60分にセットしたが、
 社内コンサル志望者も居たので質問やアドバイスをしていると10分延長。
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 今回は職種に偏りもあり、魅力的で具体的な将来像を描くことが難しく、
 多様な将来像を共有化するには多少限界があったかもしれないが、
 私生活の将来像を含めて、今とは違った仕事に取り組む将来像を語ってくれました。

■若干タイミングを逸したのですが、”84歳の前向きな女性”の事例を紹介して、
 将来像を描いて実現する上で年齢や早い遅いは関係ないし、
 ”人生全体を考えた上で組織の一員として如何に充実させていくか
 を考える様伝えております。
 その流れで、”種を蒔く、仕掛けを打つ”重要性を紹介した上で、
 ”将来像実現の為の課題化”に入ります。

 まず、”仕事系”のテーマから入ります。
 午前中、私がある程度リードした後で個人ワークを7分間取り組みます。

 昼食後の情報交換は、職種別を中心に、4人(3人)組で行いました。
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 25分ほどですが、互いの現況を共有化します。
 今回”かなり恵まれている”メンバーは0名で、
 ”あまり恵まれていない”メンバーが3名でした。
 初日から気になっていた彼らの職場環境の現状が少し見えてきたのですが、
 だからこそなのか、短時間ですがかなり真剣モードで語り合っておりました。

 対人関係のポイントも含めて、課題解決のヒントを私なりに送って、一旦休憩です。

■”仕事系”の次は、”人系”のテーマに入ります。
 20分かけて、拡散思考で人脈マップを作成した後、
 先ほどの分科会で人脈の全体像と個別の人的財産を20分間共有化しました。
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 私からは、”人に興味や関心を持つ重要性”を特に強調し、
 ”三宅先生”という私の原点である幼稚園の恩師を紹介し、
 最終コーナーに入ります。

■最終コーナーは、”相互フィードバック”で締めました。
 プラス発想で仲間の”強み”に着目するが、
 ”改善点”を指摘することも大切!と伝えたのですが、結果はどうだったでしょうか。
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 7名分なのである程度覚悟はしていたが、6名で話し合うので、
 行動面の評価が割れる場面もあり、アウトプットの内容を吟味するなど…
 なかなか円滑には進みません。
 結局、7名分で100分かかりました。

 私からは、2点に絞ってメッセージを伝え、2日間の研修は終了です。
  1.フィードバックは耳に痛い内容も心地よい内容もあったと思うが、
    2日間一緒に過ごした仲間からのプレゼントだから素直に受け止められる。
  2.もらった内容に一喜一憂するだけではなく、今後他者をリードしていく上で、
    相手を知る・行動を共にするなど気づいたポイントを忘れずに実践して欲しい。

 
帰りの電車で確認した感想ラベル、初日よりは前を向いてくれたと思うが、
例年の様な熱量は伝わってきませんでした。
ただ、感想ラベルの内容ではなく、行動を変えてくれることが大切です。
メンバーの今後の前進を期待しております。
posted by Tadashi Yano at 14:10| Comment(0) | 研修・セミナー

2016年10月23日

40代のキャリアデザイン研修2016

【10月18日(火) 1日目】

某市役所40代キャリアデザイン研修は、32名(女性17名)。
39才〜44才が中心で、職歴ありが10名、技術専門職が8名。
本年度異動者10名、過去に異動が無い人は居ませんでした。
直属の部下や後輩が居るメンバーが7名です。
女性が過半数である性か、開始前から会場内は賑やかです(笑)。

朝一番4つの質問ですが、
”走っている”は23名、
”任されている”は16名、
”視野を広げている”は10名、
”仕事が充実している”は12名。
前半の3項目は前回の研修より良好でしたが、
充実している”は残念ながら半数以下でした。
それでも、私の解説を聴いてくれる姿勢が強いので、期待が高まります。

研修を楽しみにしてきた』メンバーは居ませんでしたが、
主体性とは?』に応えてくれたメンバーが1名居て救われる。
もっとも、8年前に別の研修で出会いそれ以降仲良くしてもらっている人ですが…。

”ガラスのコップの使いみち”では、
 目標を達成できたメンバーが59.4%(19名)、
 15個以上アイデアを出したメンバーは1名で、目標30個で実績19個でした。
 頭を柔らかくした後に、”私は○○○○○である”で5分間自身と向き合います。

■オリエンテーションを終えて、“歴史と体験の共有化”に入るのですが
 6人の班が2つあるので、思い切って90分かけました。午前中は約60分。
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 午後からも自主的に情報交換を開始してくれましたが、
 中には午前中が2名で午後の30分で3名消化というグループも…。
 絶対に無理だと思ったが、後半のメンバーが努力して巻いてくれました。
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 全員が顔見知りではなかったと思いますが、
 互いの歴史や体験を共有化し、人が頑張れる(頑張れない)要因や
 どの様な経験を通じて成長・自律・独立していくのか、体験的に学ぶことが出来ます。
 この情報交換を終えた後の、グループ内の親密度がグーンと高まっていきました。
 最後に、少しテーマを絞ってまとめのメッセージを送りましたが、
 集中して聴いてくれたと思います。

 直後の休憩時間、私から向かって両サイドに盛り上げ役の両横綱が居るのですが、
 濃いキャラが濃いキャラにアドバイスしているので、微笑ましかったです(笑)。

■”将来像を描く意味”について、他社事例を紹介した後、
 ”働く意味(自分が何を実現したいのか)”を整理します。
 まず、働く目的の仮説を立てるのですが、
 お金の為に働く割合は、10%〜97%の幅があり、
 ボリュームゾーンは80%でした。
 前回は他の役所と比較してもお金の割合が低かったですが、今回は民間並みです。
 その後個人ワーク25分弱、グループ内で10分間情報交換ですが、
 整理(文章化)してもう一度見直すと、先ほどの割合が微妙に変わったりします。
 変えることが主題ではないが、感覚的に捉えることと文章化の違いもあります。
 
 最後に、能力に関する問題提起(事務屋の存在意義、汎用能力)をして、
 次の課題の予告をして、一旦休憩です。

■初日の最終コーナーは、能力や財産の棚卸しです。
 ”財産目録づくり”は、職人の事例を紹介して刺激を与えた後、
 ”カンニング大歓迎”の個人ワークに25分間取り組みます。
 拡散思考15分で財産目録をラベル化し、
 収束思考10分でラベルをシートに貼って分類します。
 普通は、冒頭ワイガヤですが、しばらくすると黙々と個人作業に入ります。
 でも、今回だけは25分間、誰かしらが声を出し、笑っておりました。
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 まず、具体的な事例を紹介して、能力を難しく考え過ぎないように、
 日々の仕事を振り返ると、自分なりの努力や工夫が見えるからと伝えます。
 情報交換は、他流試合にせず、50分間で自主運営に任せました。
 最近では、能力の情報交換にこれだけ時間をかけることは珍しいのですが、
 互いのラベルを増やし、一部深堀をし、ラベルの位置を(高めに)貼り替えます。
 ほぼ同年代ですが、職場や職種の違い、個人差で仕事の進め方も違ってきます。
 ここでもワイワイガヤガヤ賑やかに楽しんでくれたと思います。
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今回の宿泊先が遠いので、例年の常宿で一旦小休止。
大好物の、辛口ジンジャーエールを楽しみながら、感想ラベルの確認です。
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感想は、来る前は嫌だったが、来てみると楽しんでくれたようなのでホッとしました。
中には手ごわい感想もあるので、オフ会終了後ホテルに戻って闘います(笑)。


【10月19日(水) 2日目】

朝一番、この日も開始前から元気です!!
まずは、5分間のフリートークで、眠気と緊張感を飛ばします。

■感想ラベルの共有化は、断腸の思いで24名分に絞りました。
 それでも、懐疑派をなだめ、迷い派を元気づけ、
 能力開発のポイントをテキストに戻り解説していると、結局65分かかりました。
 彼らの感想に寄り添ったつもりですが、彼らも集中して聴いてくれたと思います。

■魅力的で具体的な将来像を描く為の要素は、最低3つあります。
  1.自分が何を実現したいのか(長期的視点で) ⇒ 働く意味
  2.自分に何が出来るのか           ⇒ 能力や専門性(財産)
  3.自分が何をしなければならないのか     ⇒ 役割や使命

 1.と2.まではなんとか終えたので、3.に入ります。
 民間であれば、”会社の自己否定”に取り組むが、役所は環境の変化の共有化です。
 各自のフィルターを通した変化を、40分弱かけて共有化しました。
 環境の変化に適応していく為に、組織の存在意義・理由を考えて、組織的に対応する。
 そのことがやらされ感や受け身にならない様に、主体的な課題を設定する。
 本研修を契機に、こういう視点を持ちながら仕事をして欲しいと願っております。

■午前中の最後は、個人ワーク30分で将来像を描きました。
 まず、”84才の元気なおばあちゃん”の事例を紹介し、
 将来像を描いて実現することに、早いも遅いも年齢も関係ないことを伝えた上で、
 簡単な手順を説明し、民間バージョンですがサンプルも提示します。

 午後からは午前中描いた将来像の共有化です。
 情報交換は50分で何とか収めてくれました。
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 仕事に私生活に幅広い観点から将来像を描き、
 仲間に発表して確信を深め、更に質疑応答&アドバイスで夢を大きく具体化します。
 個別に見ると、将来像を描いていない(描けない?)メンバーも居たようですが、
 魅力的で具体的な将来像は難しくても、事前課題から2日間の研修を通して、
 今の仕事が好きだ、この仕事を通して市民に貢献したい、この仲間とだったら頑張れる
 と思えたとすれば、それだけでも半歩か一歩前進だと思っております。

 まとめは、”仕事と私生活の積極的なバランスを取るママさん”の事例を紹介し、
 私生活の夢や将来像を実現しようと思ったら仕事もやり方を替える筈
 という話をして、”将来像を実現させる”課題に入ります。
 
■将来像を実現させるために、仕事系人系の現状分析をして課題を設定します。
 仕事系の分析では、環境的に恵まれているメンバーも2割近く居たのですが、
 厳しい環境と認識しているメンバーもそれ以上に居たので、
 コーチング等にも触れながら、いつも以上に声を大にして熱く語りました(笑)。

 人系の分析は、個人ワーク30分(休憩含む)、
 情報交換はテーマを絞って25分でしたが、
 最後まで電池が切れることなく、集中してくれたと思います。
 まとめは、
   ・今まで以上に人に興味や関心を持って欲しい
   ・会いたい人が居たり、やりたいことがあれば、まず出来ることから行動を起こす
 というメッセージを送り、最終コーナーに入ります。

■最終コーナーは、”仲間に映った自分”です。
 2日間過ごした仲間から、”良かった点”と”改善点(強みを活かす)”を指摘されると、
 嬉しかったり悔しかったりするだろうが、意外に素直に受け止めることが出来ます。
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 最後に、2日間過ごした仲間からのフィードバックだから素直に受け止められたことを、
 今後の部下や後輩(お子さん)の育成にも活かして欲しいと伝えて、2日間終了です。

遠い目的地に向かう電車で確認した感想ラベル、嬉しい内容が多かったです。
全員がスッキリしてくれたとは言えませんが、
気になっていたメンバーが自身の心情を素直にまとめてくれたり…
ほんの少しの変化ですが、嬉しく感じました。
posted by Tadashi Yano at 17:47| Comment(0) | 研修・セミナー

昇任試験事前研修

土日は、のんびり自宅作業中です。
先週は山陰地方に出張していたのですが、
火曜日の夜地元の友人達と騒いでいたので、地震の一報に驚きました。
まずは1週間、予断を許さないと思いますがご無事を祈っております。

月曜日からの研修を順番に振り返ります。

【10月17日(月)】

某市役所で昇任試験事前研修を担当しました。
今年のメンバーは、28名(女性10名)で、平均年齢は46.9才。
職歴ありは6名、技術専門職は9名です。
過去の受講者は研修免除なのですが、任意のリピーターが6名。
確かに、見たような顔がチラホラと…(笑)。
今年は受験資格をとってすぐのメンバーが7割弱居ます。

4つの質問に対する回答は、
仕事で走っている”は22名、
仕事を任されている”は15名、
視野を広げている”は7名、
仕事が充実している”は11名。
視野を広げている”の割合が低いのが気になるが、
その他の項目は割合からしても昨年以上です。

朝一番の挨拶はそこそこ元気でした。
研修を楽しみに来てくれた”メンバーは居ませんでしたが、
終了後に感想ラベルを読むと、実は楽しみに来てくれたメンバーが複数居ました。
4つの質問の解説に対して、傾聴姿勢があるし、メモを取る人も居たが、
主体性とは?”に答えてくれたメンバーは居ませんでした。
自己紹介は各班ともに4名体制なので8分にセットして、時間通りに終了です。

■”思い込みの排除”と”相互学習”を意識してもらう為に、
 ”部下育成は必要ない!?”という模擬ディベートに取り組みました。
 この演習も、作戦タイムから盛り上がります。
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 会場の隅に集まりひそひそ話で作戦を練るのですが、
 乗りの良さは今年も同様です。

 ”ディベートモード”も”仲良しモード”もかなり真剣でした。
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 随分笑い声の多いディベートモードですが、仲良しモードでは、
 自身の体験や職場の状況等も説明しながら真面目に話しています。
 少し欲張りかもしれないが、自身の期待と部下の考えや思いがずれた時に、
 ”まず相手を受け止めて、次に視点を変えてあげる”トレーニングにもなると
 アドバイスしております。

■模擬ディベートで、部下育成に対する”問題意識”や”疑問””不安”を共有した後、
 互いの歴史や体験を共有していく中で”人が育つ要因”を整理します。
 
 この研修を通して、昇任することは”目的”ではなく、
 立場や役割を活かして、部下を巻き込み自己実現を図る”手段”であることを力説し、
 ”一国一城の主”として、”仕事構想”や”職場構想”を描くことの意味を伝えました。
 更に、”理想像”を描くためには、
  1.自分が何を実現したいのか(長期的な視点で) ≒ 仕事観
  2.自分に何が出来るのか ≒ 能力や専門性
  3.組織の一員として自分が何をしなければならいのか ≒ 役割や使命
 を整理することが重要であり、それは仲間の体験に興味と関心を持って聴くことでも
 ヒントは貰えると伝えております。

 情報交換に入る前に、働く目的の%を1分かけて仮説を立てて、
 グループの中で数分間共有化しました。
 働く意味の重要性を”誰の為に働くのか”という観点で事例を紹介した上で、
 部下やスタッフに対して『ありがとう』を大切にしようと伝えました。

 ここで、残り時間が50分あったので、情報交換は午前中に済ますことが出来ました。
 毎回ですが、互いの歴史や体験を共有化することで、親密度が増していくし、
 自身だけではなく、部下や後輩をリードしていく上でのヒントももらえた筈です。
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 午後一番の振り返りは、2つの項目に絞って行いましたが、
 いつも以上に”部下や後輩(お子さん)”との関連を意識づける様にしております。
 ”辛いことから目をそむけずに過去と仲良くしながら、将来に活かしていく意味”は、
 自身の体験を部下指導や育成に活かして欲しいという願いから必ず伝えております。

■残り時間は2時間弱ですが、昨年よりは少し余裕があります(笑)。
 マネジメントに関しては、全体像を説明し、個人で5分間チェックリストに取組み、
 その後4名でチェックした結果について、あるいはメッセージが伝わってくるか
 話し合ってもらいます。
 短時間なので、”部下育成”を中心に、体系づけて情報提供しております。
 それぞれのテーマの主旨を先に説明して、課題をまず個人で整理分析した後、
 グループ内で各自の分析結果や感想や気づきを共有化してもらいます。
 互いの実体験を共有することで、より具体的なヒントを得ることが出来ます。
 理解するだけでなく現状分析をする流れを大切にしたのですが、
 時々コーチング等部下との接し方のヒントも伝えました。
 日頃無意識に実践している行動も、裏づけがあると自信を持って先に進めるし、
 だからこそ知識も大切だと伝えることで、より自分事として受け止めてくれた様です。
 締めは、『部下や後輩の様子がおかしい時に、まず何をするか?
 という問題提起をしております(笑)。

 今回の研修は、マネジメント系のテーマですが、一連の流れの中で
 ”働く意味”の仮説を立てて、
 能力に関しても”強みを伸ばす”ことの重要性に触れることが出来ました。

 去年の流れはあまり意識せず、キャリアの要素は抑えたつもりですが、
 根底には”キャリア”の要素が脈々と流れています。
 私が担当する以上、それしかありません(笑)。

 最後は、”自分と向き合う意味”を再度確認して、時間内に終了です。
  
一旦自宅に戻って出張先への移動中に確認した感想ラベルですが、今回も
マネジメント系”というより”キャリア系”の内容が中心でした。
11月に若手のキャリアデザイン研修も担当しているので、今回のメンバーには
キャリアサポーター”になって欲しいという願いもあるので、確信犯。
全体を通して、”元気になって欲しい””自分(関係者も含めて)を大切になって欲しい
というメッセージは伝わった様です。
posted by Tadashi Yano at 10:29| Comment(0) | 研修・セミナー

2016年10月02日

30才キャリア 第4班

自宅です。
先週取り組んだキャリアプランニング30研修第4班を振り返ります。

【9月28日(水) 1日目】

キャリアプランニング30研修第4班は27名(女性4名)。
今回も、おとなしいという前評判でしたが…(笑)。
職歴ありは4名、技術専門製造職が16名、既婚者13名でパパ9名、
後輩等が居る者20名、今年の異動者3名、これまでに異動なしが12名です。

研修を楽しみにしてきた』メンバーも、
主体性とは”の問いに答えてくれたメンバーも居ませんでした(笑)。

4つの質問では、
”走っている”は12名、
”任されている”は12名、
”視野を広げている”は3名、
”仕事が充実している”は13名。
あくまでも朝一番の状態ですが、必ずしも良好とは言えない状態です。
それでも、特に賑やかなBグループがいるので、楽しく進行できそうな予感がありました。

■発想ゲーム”ガラスのコップの使いみち”では、
 3分で15個以上を目指す挑戦者は1名で、各自の目標達成率は55.6%。
 実績として15個以上発想したメンバーが別の人でしたが1名居ました。
 頭を柔らかくした後、”私は○○○である”に5分間だけですが、黙々と取り組みます。

この日、朝からムードメーカーになってくれている二人を記念撮影。
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じゃれあい方を見ていると旧知の間柄のようでしたが、この日が初対面!
そんな二人も、3日間でそれぞれ揺れ動きます(笑)。

■午後一番、”歴史と体験の共有化”に60分間取り組みました。
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 今回は、とにかく声の大きいメンバーが居るので、話の内容も漏れてくるのですが、
 仕事経験は10年前後なので生い立ちからの人生や私生活の話題も多い。
 それでも現在の原点や今使っている能力や財産を蓄積している内容も…。 
 いつも以上に盛り上がっているようなので、その後の展開も安心して、
 振り返りのまとめとメッセージを送り、一旦休憩です。

■休憩後、将来像の重要性を事例で解説して、
 ”自分らしさの整理”に取り組みます。
 “働く意味”では、働く目的の割合を共有化したのですが、
 ”お金”が0%〜100%の幅があり、
 80%もあるが、40%、50%がかなり目立ちました。
 今回も、グループ間で傾向が大きく違っていました。

 ”消防士さん”の事例を紹介した後、
 個人ワーク25分で整理(文章化)して、情報交換10分です。
 個人ワークを進めていると、珍しくメンバーから質問がありました。
 これも嬉しいことだし、私のテンションも徐々に上がっていきます。
 まとめは、当社の元受講生パパの事例を紹介して”家族の為に働くとは”を伝え、
 ”ありがとうございました”の意味を伝えて、この課題は一応終了です。

■”働く意味”(何をやりたいのか)の次は、
 ”自分ならではの能力”(何が出来るのか)に取り組みます。
 職人の事例を紹介して刺激を与えてから個人ワークに入ります。
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 個人ワークとは言え、”カンニング大歓迎”とアドバイスしたが、
 皆さん25分間黙々と課題に取り組み、時折相談をしております。
 この日は個人ワークまでで、翌日情報交換しながら更に深堀をしていきます。
 
■初日の最終コーナーは”わが社グループは必要ない!?”という模擬ディベートです。
 チーム編成をした後、1.作戦会議、2.ディベートモード、3.仲良しモード
 まずは、G内で必要派不要派に別れて作戦を練り、
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 ディベートモード、仲良しモードで10分ずつ闘います。
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 今回も、一グループですが、1人で残りの3人を相手に孤軍奮闘しておりました。

 全体会合は、必要派不要派にバランス良く別れる想定でしたが、
 不要派が1グループだけで、5グループは絶対必要派…。
 どうしたものかと悩んでいると、1対3だったBグループ不要派に回ってくれました。
 
 合同の作戦タイムは10分、
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 各グループでの論点を確認しながら進めているが、
 必要派は4グループと多いので、逆にハンデになったかもしれません。

 そして、いよいよ本番です。ディベートモードは、約20分かけました。
 不要派の代表が口火を切り、
 必要派の代表が窓口になり反論をしているが、応援が少ない…。
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 ”ディベートモード”は噛み合わない場面もありましたが、
 ”仲良しモード”では、自分の仕事や職場を通した
 具体的な強みや弱み、存在意義等を15分以上かけて全員が語ってくれました。
 このやり取りを通して、社内の視野が広がり、会社に対する思いも徐々に高まります。
 この課題は、”仲良しモード”が重要なのです。

夕食後宿泊棟に戻り、確認した感想ラベル。
もちろん、モヤモヤ状態もあるのですが、
全体的には前に向かおうとする姿勢があるので、
翌日からの展開が更に楽しみになりました。


【9月29日(木) 2日目】

■5分間のフリートークで眠気と二日酔いを飛ばした後、感想ラベルの共有化。
 55分目標で開始したが、飽きたモードも出てきたので時間通りに一旦終了〜。
 今回は、感想ラベルの共有化で”聴いているぞ!オーラ”はあまり感じません(笑)。

■休憩後は、積み残した”長い人生にはステージがある”というメッセージを送り、
 ”プチ自慢大会”に入ります。
 グループ内で30分共有化した後、
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 他のグループのメンバーと3名一組で60分かけて共有化します。
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 グループ内の情報交換も貴重ですが、
 違った組み合わせで違う職場・職種のメンバーと検討することで、
 財産目録を増やし深めるだけではなく、仕事の進め方や別の世界の話など
 また少〜し世界を広げることも可能になります。

昼休み、あるメンバーから相談依頼があり、
将来に関する前向きな不安について25分ほどですが話をすることが出来ました(笑)。
  
■13:00に再開し、15分間だけ午前中のやり取りで増えたラベルを確認する。
 ”能力開発のポイント”は、全体像を伝えながら、
 重点テーマの2つは熱く語りました。

■自分の興味や関心がどこにあるか(ないか)を整理した後、
 ”将来像を描く”の個人ワークは30分。
 今回も、いつも以上に紹介したサンプルに群がっていましたが、
 その後はまた黙々と作業に取り組んでいました。
 事前課題で過去を振り返り、2日間(1.5日間)で自分と向き合うことで、
 何となくこれからやりたいこと、なりたい自分をラベル化し、シートに貼っていきます。

 情報交換は、50分に設定し、10分の休憩でなんとか収まりました。
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 ”自分のことはさておき、他人のことなら何でも言える”精神で、
 仲間の夢をより大きくし具体化していくのですが、
 皆さん楽しそうに夢を語り、仲間の質問やアドバイスに応えていました。

■互いの将来像を共有化した後は、”将来像を実現する為の課題づくり”に入ります。
 まず、『将来像を実現するには、種を撒く、仕掛けを打つことが大切!』と伝える。
 次に、”人的財産を活かす”というテーマに、拡散&収束思考で取り組みます。
 個人ワークは20分、情報交換は25分にセット。
 このワークでも、人に対する気づきが増えたメンバーが複数居たようです。

■最終コーナーは”仲間に映った自分”です。
 仲間に対するコメントをまとめる時も、
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 ラベルをもらいお礼・感想・疑問点等を交換する時も、やはり賑やか。
 早いグループで45分くらいで終了したのですが、
 今回のリーダーが居る4名のEグループが18:10になっても終わりません。
 食堂のおばちゃんに迷惑をかけてはいけないと、
 夕食を食べながら反省会を続けておりました(笑)。

感想ラベルは、いつも通りまず情報量が増えているし、
熱い内容も増えてきています。
ただ、当日の感想だけでは読みづらいので、初日からの感想との変化も確認しながら、
彼らの感想に寄り添ったつもりです。


【9月30日(金) 3日目】

ラジオ体操で外に出ましたが、気持ちよい朝でした。
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■朝一番のフリートーク、今日も変わらず元気が良さそうです(笑)。
 感想ラベルの共有化は、52分かかったが、
 後半に予定していた内容も含まれるので充分だと思います。

■将来像を実現させるために、”職場と仕事を見直す”ワークを個人で6分強、
 まずグループ内情報交換を25分ほどで行いました。
 第4班は、とても恵まれている状態が3名、平均以下は4名と少なく、
 まずまず恵まれているメンバーが大半でした。
 ただ、個人の中で、◎と×の項目が混在しているメンバーがいつもより多かったです。
 あるグループでは、初日からややネガティブな発言が多かったメンバーに対して、
 他のメンバーが視点を変えたり、自身の体験談等を伝える姿が印象的でした。

 職種別分科会は、エンジの2名は二人だけでじっくりと、
 充填系の製造さんが9名居たが、2チームに分かれて、
 製造のメンバー2名が営業系と物流系の分科会に合流して、
 別世界の仕事の現状を学んでおりました。
 中には、他の職種の話を聞くことによって、今の仕事が良いと感じた人も居たようです。
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 日頃、自職場は働きやすいとか働きにくいとか考えていますが、これも全体像。
 細分化して整理してみると、現状に甘えている自分や、
 うまくいかない原因や理由が見えてきます。 
 課題形成のアドバイスは、テキストにもまとめているが、
 この研修では必ず口頭でメッセージを伝えるようにしております。

■午後一番、午前中の振り返りを10分ほどでまとめた後、
 模擬ディベート『後輩育成は必要ない!?』に取り組みます。
 前回取り組んで面白かったので、グループ対抗のディベートを提案したところ、
 意見が分かれたので、二グループはG内の分科会、四グループは対抗戦にしました。
 まずは、作戦タイム。
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 この研修最後の協同作業は、ディベートモードと仲良しモード。
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 ”後輩育成”の重要性と課題がメインテーマですが、
 サブテーマで、後輩の思いや考えと先輩の期待がずれた時の演習も兼ねています。
 後輩の意見を一旦は受け止めて、その上で視点を変える働きかけが出来るかどうか。
 短時間なので欲張りなテーマだったと思いますが、
 出来栄えはともかく皆さん最後まで楽しんでくれた様で良かったです。

■最終コーナーは、『キャリア活動計画』の作成です。
 作成目的はサラッと確認し、個人ワークを中心に40分。
 『最後まで、自分の為にこのシートを活かしましょう。』と伝えると、
 まずこのワークに集中した後、事務局提出のレポート作成に励んでくれました。

最後に、私からメッセージを送り、グループ内でエール交換し、
感想ラベルを書いて終了です。
最近では恒例の集合写真ですが、
今回で5年間支えて頂けた事務局のKさんが転勤です。
リーダーに写真班をお願いして、もう1枚集合写真を撮りました。
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もう1枚の写真は、記念にKさんだけに贈りました。
posted by Tadashi Yano at 14:33| Comment(0) | 研修・セミナー