2017年12月30日

面接官

自宅です。
本年最後の外仕事を振り返っておきます。

【12月25日(月) 面接1日目】

某市役所の昇任試験:面接の1日目は、対象者25名。

全員が事前研修の受講者ですが、人数も多いので会ってみないと分かりません。
事前資料を充分読み込み、文章審査による仮説を持って臨むが、
やはり直接会って話を聴くと印象(評価)が変わる人も居ます。
文章表現が得意な人、口頭表現が得意な人、写真のイメージと違う人も…。
研修、論文審査、面接、日々の評価等多面的に判断するのでしょうが、
面接場面で彼らが少しでも納得感を高めてくれれば嬉しいし、
消極的なメンバーには勇気づける場面も…。

昼休みに400円にしては上等な弁当を食べて、しばし一息つく。
何気なく目にとまった被面接者の席。
   IMG_20171225_122017.jpg
私は久しく面接を受けていないが、彼らの心中やいかに…。
どこまで自分が確信を持てる質問が出来たか、判断出来たか…。
そこだけを考えると夜も眠れなくなるので、
面接を通して、現場を知り、彼らから学ぶことも目的に加えます。

昼休みは1時間とれましたが、結局9時〜17時半まで缶詰めでした。
疲れてはいるが、心地良さも残ります。
 
 
【12月26日(火) 面接2日目】

前日より少し早めに集合です。
4名の面接官で、初日の打ち合わせ事項を再確認しました。
我々はじっくり聴きたいので構わないが、
メンバーは仕事の合間をぬって来てくれるので迷惑をかけないように、
基本一人一問+返しの追加質問で進めると…。

ところが、冒頭は短めだが徐々に元に戻っていきます(笑)。
事前情報では2日目は昇任に消極的なメンバーが多く、
面接資料もアッサリ系が多かったので油断していたのですが、
話し出すと興味深い経験や独特の世界を持っているので、
更に質問が増えていきます。

私の役割は緊張を解いたり鎧を外すことだと思っているので、妙な質問もします。
彼らの学業や就業の動機や原点を聞き出していくと目の輝きが違って来たりします。
中でも栄養士・保健士・司書・学芸員等のメンバーは、
専門職と公務員としての意識のバランスが個々人で随分違うし、事務職もあわせて
領域の奥深さや興味や関心の広さや新規テーマのアイデアまで出てきたので、
昇任はさておき現在の立場でも自分らしく働くことで貢献する可能性が広がる等
アドバイスにまで発展しました。
自信を少し無くしているメンバーを励ましていると、涙ぐむ場面も…。
企業人時代から、見所のある応募者には叱ったりアドバイスする変な採用担当でした。
今回は、急遽任意から強制に変わった事情もあり、
特に被面接者の満足度を重視したのですが…。

結局、我々の昼休みは30分に短縮したが、終ったのは17時半でした。

面接の目的も、昇任選考だけではなく、現場の実態や彼らのニーズ把握まで広げると、
昇任や面接に腰が引け気味のメンバーの敷居が少しでも低くなるのではないかと、
終了後面接官4名で話しました。
それ位に、話すことで聴くことで、様々な気づきが得られました。
部外者である私に自由にさせてくださった他の面接官にも感謝です。

今回の経験を活かし次年度担当できれば更に工夫していきますが、
彼らの反応も忘れない様にします。
posted by Tadashi Yano at 14:40| Comment(0) | 研修・セミナー
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