昨日までの研修を振り返っておきます。
【11月20日(木) 1日目】
某市役所入庁10・11年目職員のキャリアデザイン研修は、
18名(女性7名)で、職歴ありは7名、技術専門職は3名でした。
朝一番4つの質問の回答状況は、
”走っている”は11名(61.1%)、
”任されている”は12名(66.7%)、
”視野を広げている”は0名(0.0%)、
”仕事に乗っている”は8名(44.4%)
とまずまずの状態です。
2年に一度の開催なので、二世代の同期+前回の欠席者2名ですが、
二人の先輩が良い味を出してくれるので、雰囲気も和やかです。
初日は、ガラスのコップ〜歴史と体験の共有化〜働く意味〜自分固有の能力ですが、
最近短時間での担当が多いので、フルで7時間は逆に戸惑います(笑)。
午前中で”歴史と体験の共有化”を終えても良かったが、少し余裕があるし、
5人組はやはり時間が足りないようなので、75分間預けて自主運営に。
4グループなので個別の話題も時折聞こえて来ます。
近隣の役所の選考難易度も聞こえてくれば、
育児の為に短時間勤務しているパパやママの苦労話も…。
キャリアとは一見関係がない様に見えるが、
入庁の動機や大切にしているものが何か見えるなど、
この後将来像を描いていく上でジワリジワリと沁みていきます(笑)。
午後からは、午前中の振り返りをいつも以上にこってり行い、
”将来像を描く”意味について事例を紹介し、
”私生活の夢”と実現の為の裏づけについてグループ内で交換してもらいました。
”働く意味”の重要性に関するメッセージと事例は久々に3つ送っております。
働く目的の中で”お金”の割合は、20%〜100%と幅があり、
50%〜70%周辺に集中しております。
個人ワーク25分、情報交換10分である程度整理した後、
”誰の為に働くのか”に関する事例を中心にまとめて一区切り。
”財産目録づくり”は、”カンニング大歓迎”で個人ワーク25分、
”プチ自慢大会”は3人一組の他流試合にしました。

いつもは、私のすぐ傍で堂々と面接を繰り広げるチームもあるのですが、
今回は皆さんシャイなのか、私から一定の距離をあけている…(笑)。
それでも、大半のメンバーはしっかり面接をしているし、
中には振り返りシートを経歴書代わりにして、本格的に取り組んでおりました。
笑顔で楽しそうに取り組んでいるので、十分です。
駅のホームで確認した感想ラベルは、モヤモヤ感はあまり無く基本的に前向き。
中には、私のメッセージが十分伝わり切れていない内容もありますが、
それは翌日整理できるので大丈夫。
教室全体では、業務に流されているメンバー、
仕事と家事・育児の両立で疲れているメンバー等
若干お疲れモードもあるので、私なりに寄り添いながらメッセージや事例を考えます。
【夕食】
成田のホテルにチェックインして、小雨模様の中成田山の参道を散歩してみました。
ただ、17時過ぎるとほとんどの店が閉まっており、ようやく見つけた一軒のお店。
ホテルお勧めのお店で21時まで空いているのは菊屋さん。
私が入った時は貸切状態でしたが、なかなか風情のある店構え。

特上うなぎは、たれは上品で焼きが香ばしく美味しかったです。

私の後を追うように外国の方が一人ずつ入ってこられたのですが、
女将が英語で店の歴史等を案内している姿にうっとり。
仲居さんのサービスも丁寧で気遣いが出来ており、かなり満足でしたよ。
【11月21日(金) 2日目】
朝一番”感想ラベルの共有化”は、18名分50分を目指したが、
寄り添い過ぎて65分かかりました。
但し、”能力開発のポイント”の重点項目を押さえているので、
その後の展開は楽だし、時間調整も出来ております。
休憩後、グループ内で”他流試合”で増えた財産を20分共有し、
残していた能力開発のポイントを整理する。
”市を取り巻く環境の変化”を40分ほど共有化したのですが、
各自のフィルターを通した環境変化には、やや”先細り感”を感じさせられる様です。
環境に流されず適応していく為に、というよりもっと暮しやすい市にしていくために、
新しい課題・難しい課題に取り組む必要があるし、
そのことが自分にとってどういう意味があるのか、
将来にどの様に繋がっていくのかを考えてもらえればと願っております。
昼休みを挟んで、”将来像を描く”を個人で30分かけて進め、
午後から各自が描いた将来像を共有化します。
税金のプロが将来を真剣に語るグループがあれば、
将来的に商売を目指すメンバーに無責任発言で夢を広げてあげるグループもあり、
なかなか盛り上がっております。
また、本人は気づいていないが、一見脈絡がない様に見えて繋がりがあることを
他のメンバーが指摘している場面もあり、随分班内の凝集性も高まっております。
”将来像を実現させるための課題づくり”は、
”仕事系”については、前日の3人組に分かれ、
”将来像”も合わせての共有化に取り組みました。

30分+休憩10分でセットしたが、将来像について紹介しているのはほんの数名で、
殆どのメンバーが分析結果をもとに集中して議論しておりました。
仕事環境が”とても恵まれている”人は居ませんでしたが、
”あまり恵まれていない”人も若干名で、大半は”まずまず恵まれている”状況でした。
”人的財産”の整理は、個人ワーク・情報交換ともに20分。
短時間ではありましたが、人的財産の情報を交換しながら、
お互いも大切な人的財産の一人であることに気づいてくれたと思います。
私からは、
”これまで以上に人に興味と関心を持って話かけてみる”
”会いたいと思った人が居たら、今すぐ会えなくても連絡だけはしておく”
というメッセージを事例をまじえて送っております。
最終の”仲間に映った自分”が終わった頃には17時を過ぎておりました。
それでも、開始前と開始後では雰囲気が違います。

内容的には、厳しいことを書いたり言ったりしているが、笑顔や笑い声が多いのです。
『耳に心地よいメッセージも耳に痛いメッセージもあるだろうが、
二日間共に行動したメンバーからの指摘だから素直に受け止められる。
人をリードし指導し評価する為には、相手と行動を共にする、観察する、
日常的にコミュニケーションをとることが大切なことを学んで欲しい。』
という私のメッセージを送って終了です。
彼らの感想集は、すでにMCYHPにアップしております。
【懇親会】
当初の予定ではメンバーと事務局様合同の懇親会だったのですが、
残念ながら全員に振られてしまう。
それは覚悟の上で、元受講生で豊橋市の石黒さんをゲストに迎えておりました。
最寄駅傍の”与作”さんで、美味しい料理とアルコールを頂きながら、
石黒さんの地域起こし活動やネットワークづくりの体験談を聴かせてもらう。

日々の業務に忙殺される皆さんも、彼の話を聴いて『もっと仕事を楽しみます!』と
大いに刺激をもらえた様なので良かったです。

私も、こうやって少しずつ関係が広がることのお手伝いが出来ることが嬉しいです。
それにしても、当地にちなんだ地域起こしのテーマは無いかと、
1カ月前にロケハンに来て、とても興味深い提案をしている石黒先生には脱帽です(笑)。
受講メンバーにも聴いてもらいたかったので、改めて機会を作れるように考えてみます。