2020年09月21日

リアル研修の醍醐味

4連休の3日目ですが、自宅でのんびりしております。
自転車が欲しいので、
近所の大手自転車チェーン店に下見に行きたいが…。

2日コースを3本連続で担当すると、若干お疲れモードです。
全身全霊で彼らと向き合っている積りなので、
達成感も多少はあるが、年齢と寂しさも感じております(苦笑)。

某社の研修を複数本担当したのですが、そのうち1本はオンライン。
コロナ禍なので、リアルでもグループ編成は出来ないし、
情報交換も少人数制で、感想ラベルも最終日にしか貰えません。
幸い、2会合がリアルで試行錯誤できたので、
オンラインも比較的スムーズに進行できました。
ただ、私は東京の教室から講義して、
メンバーは地方の会場に揃っているのですが、
画面を通しただけでは彼らの表情や反応が掴みづらい。
ましてや初日の感想ラベルも無いのです。
ほとんど無視界飛行なので、
過去の先輩たちの反応や感想ラベルを思い起こしながら、
己の信じる道を突き進むしかありません。
それでも、最終日に戻ってきた感想ラベルは、
いつもと変わらず前向きな内容でした。
後で聞いた話では、私はアナログなのでパワーポイントは使わず、
彼らが眺める画面はひたすら私の顔…。
メンバー曰く、ずっと講師と一緒に居る感覚だったそうです(苦笑)。

オンライン研修は1本だけでしたが、
今月の2日コース連続3本勝負では、
リアル研修の醍醐味を感じておりました。
毎回、景色の違いを肌で感じられて楽しめるのです。

1本目はそこそこ盛り上がり安心して帰ろうとしていたら、
女性のメンバー複数から研修内容だけでなく、
私のパーソナルヒストリーに関する質問が来ました。
そのうちの1名とは文通が始まっております。

ひょっとしたらと恐れていた2本目は、打って変わって静か静か静か。
決して引いている訳ではないが、私の講義を聴く姿はほぼ無表情、
グループでの討議もそこそこだが笑い声が少ない。
感想ラベルの内容も覚悟していたのですが、
いつもと変わらず前向きな内容が多いのです。
だったら、もう少し盛り上がってくれれば良かったのに〜
と私は思ってしまうのですが、職種や男女構成等は毎回違うし、
何よりこの班は内省的なメンバーが多かったのでしょう。

いよいよ最終回、
朝一番私の少し長めの自己紹介の段階で、
今回は大丈夫そうだなぁ』と思っていました。
教室の空気を肌で感じながら進めるタイプなので、
同じように静かに見えても、メンバーの集中度が違うのです。
その後も、少人数の情報交換ですが、笑い声が沢山聞こえてくるので、
初日からほぼノンストレスでした。
更に、翌日も朝一番わざわざ挨拶に来てくれたメンバーが居たり、
最初の休憩時間に質問に来てくれたメンバーも居ました。
勝手に彼らとの一体感を感じてしまい、
密に気をつけながらワークの内容を突っ込んでいると、
名簿では分からない仕事内容や仕事満足度が見えてきます。
例えば、かなりハードな職場に在籍するメンバーに声をかけた時、
今朝も地元で波に乗ってから、ここに来ましたよ〜(笑)
と聞かされて驚いたが、彼は働く意味も日頃から常に考えており、
いつも納得できるようにしていると聞いて嬉しかったです。

コロナ禍の研修で、お客様のご要望も変化していくでしょうし、
コロナが落ち着いてもこの潮流は変わらないかもしれません。
プロの端くれとして、オンラインでもご納得頂ける結果は出しますが、
折角担当出来るのであれば、
私も一緒に楽しめるリアル研修を大切にしたいと思います。

つい最近まで、リアル研修が当たり前、いやリアルでなければ…
と思っていたのですが、オンラインを担当することで、
グループワークは3名でも大丈夫!”という発見が出来ました。
なにより、オンラインを担当することでリアルの有難さを再認識できたので、
オンライン研修でも、リアルの醍醐味を感じられるよう工夫したいと思います。
posted by Tadashi Yano at 14:05| Comment(0) | 研修・セミナー